ABUロボコン2014 / ロボコン

ついに開幕 ABUアジア・太平洋ロボットコンテストーABUロボコン2014 インド・プネから現地レポート!

ついに、ついに、この日がやってきた。

……と書けば、大げさな煽りに聞こえてしまうだろうか。しかし、ロボコンファンからすれば、嘘いつわりの無い感想に違いない。なんといっても、世界一を決める日がやってきたのだ。
今日2014年8月23日、各国の国内大会を勝ち抜いた猛者たち、そして選ばれし者たちが、ここインド・プネに集合。そして明日、ついにABUアジア・太平洋ロボットコンテストが、シュリー・シヴ・チャトラパティ・スポーツコンプレックスで開幕する。

デバプラスタッフも、スパイスの香りと、大地と人々が発する熱気が町中に漂うインドに飛んだ!

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気になる日本代表・名工大は?

ここプネは「東洋のオックスフォード」と呼ばれるぐらいの、言わば学園都市。大学が多く、またシマンテックやNVIDIAといったハイテク企業も拠点を構え、技術の面ではインドの中でも最も進んだ都市と言える。
とは言えやはり、各国のチームにとっては何かと慣れない環境には違い無い。なかでももちろん真っ先に気になるのは、我らが日本代表だ。

2014年6月1日に行われた「NHK大学ロボコン」では、盤石の安定感を見せた名古屋工業大学が優勝(ルールや国内大会の模様はこちらで!)。
名工大チームは合わせて1日半の空路移動、ライフルを持った兵士による手荷物検査、クラクションが鳴り止まず、雨が降ると一瞬で川のようになる道路の移動etc. を越えてプネ入り。2回目のテストラン(本番前の試走、調整)を終えた名古屋工業大学のメンバーに話しを聞いた。
「今のところ、メンバーは全員無事です。お腹は壊してません」と笑ったのは、国内大会のテレビ放送直後、ニックネームの”ヒサケン”がTwitterのトレンド入りした久野顕司さん。
「2回目のテストランで、大分調整が進みました。良い感じです」
実際にこのテストランでは、記者が測定した概算では50秒程度のタイムを出していた。これは国内決勝の最速タイムより10秒程度速い。国内大会の時はブランコセクションで不安定さを見せたこともあったが、それもばっちり解消されている様子。
「実は子機も親機も、ほぼ一から作り直したんです。速さをもとめるには、それが一番の手段でした。でもそれでなんとか国内大会の時の水準まで戻ったのが、ロボットの発送期限の2週間前。ヒヤヒヤでしたよ!」

チームの広報担当とも言える柘植健太さんは、テストランの時のタイムを伝えると、
「それは良いニュースですね」といつものようにクールに、しかしフレンドリーに笑ってくれた。
チームとしてはタイムを計っていなかったのだが、「今はタイムよりこの場の状況に合わせて調整するのが先、という感じですね」とのことだ。

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ちなみにこのテストラン時には、各国チームのメンバーが数多く偵察に来ていた。ミス無しのSHABAASH!(※課題を全て完了しゴール宣言をすること)を決めた時は、その完璧さにどこからともなく拍手が起きるほど。
また、名工大のピットには常に他チームのメンバーが情報交換に訪れていた。各国からの注目度の高さが伺える。

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記者には、過剰な力みも気負いもなく、純粋に目標に集中している、という様子に見えた。国内大会の時も、そして優勝後のインタビューの時もそうだったが、皆あくまで自然体。その雰囲気は、写真で伝わるだろう。
メンバーのひとりは「みんな個性が強い(笑)」と言っていたが、まさにその通り。そしてそれぞれが、応援したくなる愛すべきキャラクターだ。これはテレビ放送で取り上げられたり、過去のデバプラ記事で触れたメンバー以外も同じ。全員が「いい味」を出していて、それはここインドでも変わらない。

名工大チームの国内優勝後インタビューはこちら

 

 

そして、各国代表。最速45秒と噂のチームは…

その他の国のチームで特に注目なのは、過去に優勝経験があるベトナムとタイの2カ国、SHABAASH達成までのベストタイムが1分を切っている、インドネシア、マレーシア(中国も強豪だが、昨年に引き続き不参加)。

ベトナムでのロボコンは実に100校以上もの参加があり、日本の高校野球のように盛り上がる、言わば国民的イベント。その熾烈な戦いを勝ち抜いた代表は昨年と同じくラクホン大学で、最速タイムは47秒とのこと。これはかなりの強敵と言える。メンバーに聞いたところ、インドでも順調のようだ。
また、リーダーはもっと日本を初め各国との技術交流がしたいと語り、その意識の高さを見せてくれた。

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タイは、2003年、2011年と優勝、さらには前身の「大学ロボコン世界大会」時代にも優勝経験があり、まさに古豪というにふさわしい。代表のトゥラキット・バンディット大学の国内での記録は55〜60秒ということで、今年も優勝候補に挙げられる。「なんでタイはそんなに強いの?」とストレートな質問をぶつけると、「ドライバーの技術かな」と控えめの回答だった。

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インドネシアは、なんと45秒のタイムをたたき出している。
過去大会でも上位入賞を果たしており、ここインドでの調整は順調。大学はもちろん国やインドネシアバンクなどのサポートも厚く、今回の台風の目となりそうだ。
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マレーシアも、52秒というタイムを出しているとのこと。
しかしフィールドの青色の色調がこれまでと違い、センサー類の調整が必要になっているようだ。

もちろん本番は何があるかわからない。その他のチームも、着々と調整を進めている。
その他のチームの実績は下記の通り。

国名 大学 最速タイム(自己申告)
インドネシア スラバヤ工科大学 45秒
日本 名古屋工業大学 46秒
ベトナム ラクホン大学 47秒
マレーシア マレーシア工科大学 52秒
タイ トゥラキット・バンディット大学 55秒〜60秒
韓国 クアンジュ大学 約1分30秒
エジプト ヘルワン大学 約1分30秒
インド
(ホスト国のため2チーム)
ニルマ大学 1分35秒
モンゴル モンゴル科学技術大学 約1分40秒
インド
(ホスト国のため2チーム)
ビアーマタ・ジジャパイ工科大学 約3分
スリランカ ペラデニア大学 約3分
バングラデシュ チッタゴン工科大学 約5分
(制限時間内ではSHABAASH未達成)
フィジー 南太平洋大学 SHABAASH未達成
ネパール トリブバン大学 SHABAASH未達成
香港 香港科技大学 SHABAASH未達成
イラン シャヒード・バーホナル大学 SHABAASH未達成
ロシア ドン国立工科大学 SHABAASH未達成

 

テストラン、そして明日

本番を明日に控え、各代表は今まさにテストランを実施中。
本国の大会のフィールドと、今回のABUアジア・太平洋ロボットコンテストのフィールドの違いを確かめつつ、各国ともメンバー総出での調整を進めている。そしていよいよ明日、現地時間9時・日本時間12時30分に、予選がスタート。
デバプラでは、現地からの速報リポートを準備中。公開までしばらくのご辛抱を!

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Device Plus 編集部

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