CEATEC2014 / 展示会

モノづくりゴコロがはじける CEATEC2014レポート その1

アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクスの展示会ーー。

……というのが、CEATECの正式なキャッチフレーズ。毎年、これからの生活を変える技術や製品が発表される、注目度の高いイベントだ。今年も国内外からたくさんの出展者が集まり、「未来」を感じさせてくれた。

デバプラ的に気になるのは、やはり「モノづくり」系の展示。自分の手で何かを作ることに煮えたぎる情熱を注いでしまう人が、その衝動を暴発させてしまうようなネタを中心に、CEATEC2014 レポート!

 

スケルトニクス!

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「スケルトニクス」の展示には、大会期間中、ずっと順番待ちの列ができていた。これに乗れる、体験できるとあれば、行列も当たり前かもしれない。なんと言っても、SF的「ザ・ロボット」なスタイルなのだ。

人間の力だけでこの大きな外骨格が動くというのは、新鮮な感覚。どう力を伝えるか、骨格のリンクのさせかた、人の関節の動きの再現方法といった設計的なことも、モノづくりLoverとしては気になるところで、今回は間近でじっくりと見ることができた。実際に乗った人に話を聞くと、「モノづくり好き、ロボット好き、SF好きは乗らなきゃダメです」とのこと。「意外に重かった」という人もいたが、記者の体感としては、この大きな骨格のわりには、とても軽くてスムーズ、という印象。

スケルトニクス株式会社

http://skeletonics.com

 

卓球マシン! ABUロボコンが標的か?(違います)

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こちらも常に人だかりができていた、オムロンの展示。画像センサーで人やラケットの位置を計測して、予測し、打ち返す。3次元、1/1000秒単位、当たり前だがリアルタイム、さらに相手に優しい位置に返すというのだから…、神。2015年のABUロボコンはバドミントンがテーマということだが、何かの参考になる…かも…しれない……?

オムロン株式会社

http://www.omron.co.jp/about/story/detail07.html

 

X-mobility、そして電王戦の将棋アーム

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言わば「なんでもモビリティ化マシン」。デンソーの展示だ。

このユニットを後付けすることで、何でも動くモノになってしまうというアイデア。ユニットを何個組み合わせても、常に互いの位置をセンシングして統合・制御し、単一の動体として簡単に操縦できるようになる。記者も試したが、すぐに思い通りに動かすことができた。戦車のリモコンを扱うように、左右のキャタピラを個別に操作するイメージだ。

説明員によると、「ただ今コラボレーションしてくれる方を募集中です。活用方法に、何かいいアイデアがある方はご連絡ください!」とのこと。

http://www.denso.co.jp/ja/aboutdenso/technology/design/

 

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デンソーブースでは、将棋の電王戦で話題になったロボットアームも展示。プロ棋士の所作に美しさを感じることも多い。そしてこのアームも、別の種類の美しさを感じることができる。

株式会社デンソー

http://www.denso.co.jp/

 

ソフトウェアのスキルで電子回路設計

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これは写真ではお伝えしにくいが……、本体は上部の基盤類。下部の無限軌道(キャタピラ)と上に伸びた柱は、今回の展示用のギミックだ。

この「MCU Gear」は、ひとことで言えば「ソフトウェア知識だけでつくる、動的な回路構築装置」。

JavascriptやPython、PHPなどのWeb系言語でプログラムを書くと、それが回路として自動的に配線され、さらに回路図として出力されるという。数千円の出費で試すことができることもあり、記者が個人的に気になった展示のひとつ。

Nest Egg Inc.

http://mcugear.com/

 

ベンチャーエリアはココロが揺さぶられないわけがない!

面積としては、こぢんまりとしてしまうベンチャーエリアだが……いやいや、濃い。実際の開発者の方が気さくに応じてくれて、モノづくりのヒントがゴロゴロ。

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こちらは「ダーレク」くん。

本体に付いたカメラと、ヘッドマウントディスプレイをインターネット経由でつないだロボット。つまり、ダーレク本体のカメラに映っているものが、離れた場所の人間の目に映る。今回は、Facebookに買収されたことでも話題のVRヘッドセット、オキュラス・リフトと組み合わせている。これにより人間の頭の動きそのままに、ダーレクのカメラも向きを変える。コントローラーで移動も可能。開発者の熱い説明もあいまって、こんなの作ってみたい!と思わせてくれる展示だった。

禍々しい名前のわりには、ちょっとかわいい。

有限会社海馬

http://www.caiba.net/dk/

 

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株式会社アクセルスペースは、超小型衛星を提供する会社(写真はモックアップ。実物は2倍程度とのこと)。

近年ではこうした超小型の衛星が活用されるようになってきているという。人工衛星というとずいぶん遠いモノのように感じてしまうが、デバイスの小型化技術は、宇宙をも身近にしてくれている。もし仮に、自分が作ったものが宇宙に行って活躍すると妄想すると……、アツい。モノづくりの可能性と未来、そしてロマンを感じさせてくれるブースだった。

株式会社アクセルスペース

http://www.axelspace.com

 

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デバプラ・People Plusにもご登場願ったPlutoは、めでたくグッドデザイン賞を受賞! シル○ニアファミリー家の家電が、実際にコントロールできた。

株式会社Pluto

http://pluto.io/

 

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個人レベルを対象にしたモノづくりコンテスト「GUGEN」。そのブースでは、受賞作品や応募作品、ハッカソンで誕生したアイデアを展示。

デバプラでもインタビューさせていただいたRAPIROも、ど〜んと展示!

GUGEN2014

http://gugen.jp

 

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チーバくん……!

「手にしたものすべて、自分の動きがすべて」がおもちゃになってしまうというウェアラブルスマートおもちゃ「Moff Band」のブースでは、チーバくんがカタナをおもちゃにしていた!

株式会社Moff

http://www.moff.mobi

 

癒しスペースはこちら。

広大な会場、これでもかと続くブース、押し寄せるモノづくり欲……、そんなものに疲れたら、ちょっと癒しスペースに立ち寄ってみるのも一興。

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脳波で動く「Necomimi」が話題になったユカイ工学株式会社のブースでは、なごみ系新製品「BOCCO」を展示中。音声メッセージのやりとりや、家族の様子を外出中でも知ることができるとのこと。2015年3月発売予定。

ユカイ工学株式会社

http://www.ux-xu.com/product/bocco

 

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「タモリ倶楽部」などでも取り上げられた、異形の電子楽器「ウダー」。今は亡き「笑っていいとも」のテーマ曲で癒やされた。和装の開発者さんが、ウダーと相まって異彩を放つ。

電子楽器ウダー

http://uda.la

 

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M2M(Machine to Machine) IoTデバイス「スマート洗濯バサミ」洗濯物の乾き具合がわかる! これもCEATECだ!(本来はもちろん無線)

東京システムハウス株式会社

http://www.tsh-world.co.jp/ks/pdf/smart_peg_cat.pdf

 

 

人気のブースをまとめて

以下は多くの人を集めていたブース。

 

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エプソンはウェアラブル押し。特にメガネ型は体験してみたい人が多く、順番待ちの列が途切れなかった。

セイコーエプソン株式会社

http://www.epson.jp/products/moverio/

 

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今年のCEATECではウェアラブル関連の展示は多かった。メガネ型、時計型が主流だが、この分野でも小型化が進んでいる。

アルプス電気株式会社

http://www.alps.com/j/

 

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車関連の企業、技術の展示が多かったのも、CEATEC2014の特色のひとつ。家電や電力、健康管理、そして車など、多くの分野がITという横串で連なっていることを再確認できた。作り手にとっては、すでにモノと情報の間に境界は無い。

写真はホンダの「UNI-CAB」体験。同社が開発を続けている、パーソナルモビリティだ。体重移動で直感的に操作できる。後部に突き出ているのはオムニホイール。

本田技研工業株式会社

http://www.honda.co.jp/UNI-CUB/

 

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この夏、発表と同時に話題をさらった「JINS MEME」も体験できた。ウェアラブルは、「ファッション」に進化中だ。

株式会社ジェイアイエヌ

https://www.jins-jp.com/jinsmeme/

 

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この女性は、東芝ブースで5日間、ひとときも休まずに働いていた地平アイこさん。「不気味の谷」は超えられたのか?

株式会社東芝

http://www.toshiba.co.jp/about/press/2014_10/pr_j0601.htm

 

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かわいい! ……だけではない「村田製作所チアリーディング部」。ボールに乗って、倒れず、互いにぶつかることなく、曲に合わせて踊るのは、高度なセンシング&制御技術の結晶だ。

株式会社村田製作所

http://www.murata.co.jp/cheerleaders/

このほかにも、実に500社/団体以上の参加があった、今回のCEATEC。5日間の総入場者数も2013より7%近く増えたとのことで、やはり毎年目が離せないイベントだということが実感できた。今年見逃してしまった方、来年は是非!

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ロボット相撲がアツい! CEATEC2014イベント・セミナーレポートはこちら!
CEATEC会場でこんなにガチでやり合っていいのか? CEATEC2014レポート その2

CEATEC JAPAN 2014 『NEXT -夢を生みだし、未来を描け』
2014年10月7日(火)〜11日(土) 千葉・幕張メッセ
http://www.ceatec.com/ja/

 

 

Device Plus 編集部

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http://deviceplus.jp

電子工作マニュアル Vol.5