展示会

結果発表!ROHM OPEN HACK CHALLENGE 受賞作品を紹介します

2016年の夏から始まったアイデアコンテスト ROHM OPEN HACK CHALLENGE。一次審査を通過した10作品がそれぞれプロトタイプ制作に取り組み、ついに最終審査を経た5つの受賞作品が決定しました!

この記事では、受賞各作品のみどころ・こだわりを中心に、ご紹介します。

【グランプリ:インパクト賞】けん玉楽器

けん玉楽器

けん玉+センサー=新しい楽器?!

海外でもKENDAMAとして話題のけん玉に、センサを搭載。玉の動きに合わせて音を鳴らしたり、映像をコントロールするなど、新しい遊び方を提案します。

Sensor Medalのモーションセンサを駆使して、多様な動きを検知。PCに差し込んだUSBドングルがBluetooth通信を受け取り、MIDIを制御して音を生み出します。当初はArduino+Bluetoothシールドを介した構成を検討されていましたが、ロームエンジニアチームから提供されたPC用USBドングルを活用し、Node.jsで動かす形を採用。プロトタイプには、USBでつないだ3つのMIDI機器を使って音楽を演奏したり、Webカメラで拾った映像にエフェクトをかけたりといった機能が実装されました。けん玉の「玉」の中には基板が入っているにもかかわらず、玉の重さは普通のけん玉とほとんど一緒で、パフォーマーの感覚を邪魔しません。Sensor Medalの小型基板だからこそ実現できた「使い勝手」にもこだわっています。

一次審査で最も多くの票を集めたけん玉楽器(旧称:kendama)が、最終審査でもほぼ満場一致でグランプリに輝きました。けん玉がどんな風に曲を奏でるかは、演技者の腕次第!高いけん玉スキルを持つパフォーマーによる「演奏」を、ぜひ見てみたいと思わせる作品です。

【制作】KENDAMCN 若狭正生さん / 長谷川 学さん / コゾロフさん / 大鋸 広幸さん
【動画はこちら】https://youtu.be/LOYR2ZOYNBA

【優秀賞:イノベーティブ賞】Lazuride

Lazuride

未開拓の「自転車シェア」サービス

ご近所さん同士の自転車の貸し借りを実現する、自転車専用のスマートロック。
専用アプリで自転車の空き時間と料金を確認し、スマホで解錠。自転車の有効利用につながるサービスです。

全応募作品の中でも「一番ビジネスになりそうな作品」として注目を集めたLazuride(旧称:Lazuriteスマートロック)。カギ部分にぴったり収まる、SDカードサイズで超低消費電力のLazurite 920Jを活用することで、スタイリッシュかつ非常に長持ち(一回の充電による稼働時間は約37.5日!)なスマートロックができました。カギの解錠はソレノイドのON/OFF切り替えを使い、Bluetooth low energyでスマホとやりとりします。「自転車に近づいたら自動的に解錠画面になる」「スマートロックから音が出て探しやすい」「鍵を閉める際は電源が要らない」など、実用性にとことんこだわった機能もプロトタイプに実装されました。

ひときわ美麗なPV映像にも要注目!です。

【制作】City&Dots 齋藤航さん / 中島慎太郎さん / 吉岡重紀さん / 三宅篤史さん
【映像はこちら】https://youtu.be/lcP9r-d4ziQ

【優秀賞:インタラクティブ賞】Ping-Pong Air

Ping-Pong Air

玉がなくても卓球を楽しめる!

エアギターのように玉がなくても卓球ができるエアピンポンです。地味な「素振り」のイメージが強い卓球を、明るく楽しいスポーツに。打球の軌跡を演出したり、魔球を打ったり、卓球の概念を変えるデバイスです。

ローム6軸コンボセンサKXG03とLazuriteを組み合わせて、高精度のモーションセンシングにより「打球感」を再現。音と振動で実現されている、ラケットを振ったときの「打球感」(パコーンと音が鳴って手応えを感じるタイミング)が絶妙で、触った審査員からも「気持ちよくて驚いた」という声が聞かれました。返球のタイミングで「テーブルから跳ね返ってくる音が聞こえる」機能は、プロトタイプではRaspberryPi + Pi Gatewayの構成に変更。実現したいアイデアがありすぎて、CNCで削ったラケット裏の配線がだいぶ込み入っているのも、ご愛敬でしょうか。

【制作】TBD 高橋哲さん
【動画はこちら】https://www.youtube.com/watch?v=VuOak8OHTb0

【優秀賞:インテリジェント ・ホーム賞】POSBee

POSBee

無線通信と人工知能で「モノの声」が聞こえる

POSBeeは、呼び鈴を押すお客様・宅配業者・投函される郵便物・お隣さんが持ってきてくれるたまごや野菜などを判別して、スマホに通知してくれるサービス。かわいいキャラクター「ノビィ」が人工知能で会話します。

受賞5作品の中で唯一、メンテナンスレスのEnOceanモジュールを使い、Lazurite+XOceanの構成にチャレンジした作品です。呼び鈴部分は、4つのスイッチで来訪者の識別もできるスイッチモジュールPTM 210Jを、ポストの開閉部部分はマグネットコンタクトモジュールSTM 429Jを利用。EnOceanを利用した人感センサも、検知に使えます。EnOceanのおかげで無線IoTの電池問題が解決できただけでなく、無線通信を直接マイコンが受けることで、IFTTTやmyThingsを経由するよりも、大幅に早いレスポンスが実現できたそうです。

チーム「POST入魂」のリーダーななぱぱさんは、ハッカソン好きな親子のお父さん(写真右下)。家族で楽しくコンテストに取り組んでくれました。

【制作】POST入魂 小林康晃さん / 青島英和さん / 本多奈緒さん / 小林奈和さん
【動画はこちら】https://youtu.be/SEUPo8cSmjI

【優秀賞:アイデア賞】ハレサーチ

ハレサーチ

日本全国の「乾杯」を、IoTで可視化する!

ビールを片手に「乾杯!」した瞬間をセンサーが検知、クラウドで集計・可視化します。いまこの瞬間に日本でもっとも盛り上がっている地域が分かるアイデアです。

缶やジョッキをぶつける乾杯動作や、飲み干す時の傾きを、Sensor Medalに搭載したモーションセンサで検知。Bluetooth経由でスマホにつなぎ、データをクラウドに送信します。制作過程では、何回も「乾杯」の動作をシミュレーションし、映像とSensor Medalの実測値を比較しながら、どうやって「乾杯」を検知するか…という部分で試行錯誤を重ねていました。ロームのセンサ担当エンジニアとも相談しながら、加速度N(x+y+zの合計値)を閾値として、ハレの大きさを判定しています。

このアイデアを編みだした「DAIBA製作所」チームは、サントリーグループのITサービス会社であるサントリーシステムテクノロジー有志メンバー。プロトタイプでは残念ながら「日本全国のハレがわかる」機能は間に合いませんでしたが、乾杯を提供するメーカーサイドとIoT技術のコラボレーションに、大いに期待できる作品です。

【制作】DAIBA製作所 向健児さん / 今井花乃子さん / 石橋浩平さん / 塩谷恵理子さん / 大岡弘幸さん / 長谷川壽延さん

CEATEC2016で、受賞作品を展示中!

以上の受賞5作品は、10/7まで幕張メッセで開催されるCEATEC2016 ロームブース内で展示されています。けん玉の演奏やピンポンの打球感など、実際に触って体験できる作品も多くあるので、CEATECに行かれる方はぜひ、ブースを覗いてみてください。

CEATECロームブース特設サイトへ

Device Plus 編集部

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