池澤あやか「ヘボコンまでの道のり」

Vol.3 池澤あやか人生初の (ヘボい) ロボットをつくってみたよ!

全国のロボット好きのみなさんこんにちは!池澤あやかです。

学生ロボコンの世界大会である「ABUロボコン」ももうそろそろですね。ロボット好きのみなさんにとっては、ウキウキする季節になってきたのではないでしょうか。
そんな中、私はヘボいロボットのコンテスト「ヘボコン」に参加するべく、連載第3回にしてようやくヘボいロボの製作に着手しました。

 

前回までのあらすじ

ヘボコン参加者は、基本的に技術力が超低すぎるため、何らかのキットに頼らざるをえません。その中でも、タミヤのキットを愛用する参加者が多いのだとか。
というわけで、第2回である前回は、ヘボコン御用達「ヘボコンの武器商人」との異名を持つタミヤさんからのお話を伺うため、タミヤプラモデルファクトリーを訪ねました。

タミヤプラモデルファクトリーでは、社長であるサカモトさんへインタビュー。
取材では、ヘボコンに使えるタミヤ製品を伺ったところ、遠心ポンプで水を吹き出しながら前に進む『水上バイク工作セット』や、ロボクラフトシリーズの『手回し発電・4足歩行メカ』、ソーラーパネルなど、なぜかエコロジーな製品ばかりをオススメされました。

しかし偶然にも、社長のエコロジー推しの精神が、以前のブレーンストーミングで出た「グリーン車」のアイディアと通ずるところが!

もはや、このアイディアを実現するしかないのか?!

ちなみに、この「グリーン車」のアイディアは、第1回に行った、ヘボコンに過去6回以上参加しているという、電子工作ユニット「ギャル電」のアニポールきょうこさんへのインタビューでのブレーンストーミングで出たもの。

きょうこさんオリジナルの発想方法に「最近ハマっているものから派生させてみる」というものがあり、当時庭造りにハマっていた私は、パクチーの種を飛ばして攻撃するエコロジーロボット「グリーン車」を考えついたのでした。

 

いざ、ロボット製作!ミニ四駆を改造してエコロボットに!

タミヤプラモデルファクトリーのサカモトさんへのインタビューから約1ヶ月弱。買ったパーツを放置し続けて、早いものでヘボコン一週間前。「そろそろヤバイ」ということで、グリーン車製作に着手しました。

まずは肝心の土台部分から着手。今回土台に使うのはタミヤのロングセラー商品『ミニ四駆』です!
ただ、通常のミニ四駆は単3電池2本で駆動するので、このままでは理想のエコロジーロボットとはすこし違うかも。
そこで、ロボクラフトシリーズの『手回し発電・4足歩行メカ』の手回し発電機構を使ったミニ四駆へ改造します。


↑これが今回改造するミニ四駆「デザートゴーレム」。842円(税込み)也。単3電池とモーターは別売り。無骨さが光るデザイン。

途中までは説明書通りに組み立てます。説明書を読むのが苦手なのでちょっと苦戦。実はミニ四駆を組み立てるのはこれがはじめてなんです。

モーターと外装以外を一通り組み立てました。

ここまで組み立て終わったら、続いては『手回し発電・4足歩行メカ』を組み立てていきます。今回使うのは、手回し発電機構のみで良さそうです。

こちらも説明書を読みながら、ちゃちゃっと組み立てます。

組み立てた手回し発電機を、ミニ四駆に組み込むとこのような仕上がりになります。

モーター自体は通常のミニ四駆で使われるモーターと一緒なので、キレイに筐体に収まりました。


ちゃんと動きました!本来、速さを追求するミニ四駆界にはあるまじき愚行なのかもしれませんが……。

 

ロボット製作のプロとアマとの差は、固定方法?!

土台となる手回しミニ四駆ができたところで、ヘボコンまで残り2日。
土台ができたのはいいものの、種を飛ばす機構をどうミニ四駆に搭載するかについては、全く考えていませんでした。
そこで、ミニ四駆の入っていた箱で急場を凌ぐこととします。

箱の底面にミニ四駆の形状にあわせて穴をあけ、養生テープで固定するという、残念な固定方法を採用しました。養生テープで固定したせいで、ちょっとした刺激ですぐ剥がれます。つらいっす……。

アニポールきょうこさんによると、グルーガンや養生テープは、ヘボコン参加者のなかではメジャーな固定方法なのだそう。

外装は、ミニ四駆の箱に折り紙をちぎって貼り付けて、迷彩柄にすることにしました。グリーン車っぽくなってきましたね!

 

種は風力で飛ばそう!

種で攻撃する機構は、ソーラーパネルで動くモーターに、分解したUSBファンのプロペラをつけました。手元に種がないため、この機構で種が飛ぶかは未検証です。

車体に設置しました。

 

レモン電池でエコにドライブ曲を流す!!

偶然100均に行ったとき、レモン電池の自由研究キットなるものを見つけました。キットには、メロディがなるICがついていて、レモンを電池にしても音がなるか実験できるようになってます。
「エコエネルギーでドライブ曲を流せるかも?!」というわけで購入しました。1,050円の商品でした。

 

完成!!

じゃーん!!!!!!完成です!!!!!

どうですか?どうですか?!

太陽光で発生させた風力で種を飛ばし、手回しで前に進み、レモン電池でドライブ曲を流します。

実際は、レモンひとつじゃ蚊の羽音みたいな音しかなりませんが、重量制限でひとつまでしか乗りませんでした。実質飾りですね。

そんなおちゃめな設計ミスもいろいろありますが、「エコロジーをギュッと詰め込みました!」感が伝わってくるでしょうか?!

次回、このロボを携え、ヘボコンに挑みます!お楽しみに!

電子工作マニュアル Vol.4
池澤あやか

タレント/エンジニア 1991年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。2006年、第6回《東宝シンデレラ》審査員特別賞受賞。同年、映画『ラフ』にてデビュー。様々なドラマ、映画、バラエティ番組で活躍。最近はAbema TV「Abema Prime」にアンカーとしての出演やさまざまなメディア媒体への寄稿などを行っている他、IT分野でエンジニアとして活躍の場を広げる。著書に『小学生から楽しむ Rubyプログラミング』(日経BP社)、『アイデアを実現させる最高のツール プログラミングをはじめよう』(大和書房)がある。