池澤あやか「ヘボコンまでの道のり」

Vol.4 池澤あやか ヘボコンに初参戦してみた! in Maker Faire Tokyo

こんにちは、池澤あやかです。
みなさま残暑いかがお過ごしでしょうか!

私は「ヘボコン」という技術力が低い人限定のロボット相撲大会に参加していました。

ヘボコンは、参加者のおぼつかない技術力ゆえ、「思ったように動かない」「完成しなかった」「壊れた」のオンパレードなのですが、そのくだらなさ、そして失敗作が醸し出す特有の人間くささがなかなかにグッとくるエモいイベントなんですよ。

モノを作っていると、往々にして失敗作が生まれます。
しかし、その失敗作はなかなか表に出る機会がありません。

よくよく見てみると、失敗作というのはなかなか味わい深いもの。
そう、託しすぎた夢、追いつかなすぎた技術、試行錯誤の跡から漂う人間くささ!
それがイイ!それがイイんだ!!

ロボコン初参戦!会場に顔出しパネルが落ちてたので写真を撮ったよ!

とりあえずロボットはできた(?)

前回までをざっくりおさらいです。

ロボットをいちからつくるのはまるっきり初めてなのに、

「エコエネルギーだけで動くロボットを作ろう。それで、ゲリラ・ガーデニング的に種を蒔いて相手を攻撃しよう!!」

なんて膨らませすぎた壮大な構想を抱いていた私。
しかしながら、おぼつかない実装力を駆使してなんとかカタチにするに至りました。

あ、しきれなかったかも。至らないところだらけで。
本当はこういう構想でした。

  • 手回し機で走るミニ四駆を土台とする
  • 太陽光で風力を発生させ、パクチーの種を飛ばして相手を攻撃!
  • レモン電池を動力源として、音楽を奏でながら走る。

実際はこんな感じです。

  • 手回し機で走るミニ四駆を土台とする。
    • →どうやら、筐体が重すぎると動かないことがある
  • 太陽光で風力を発生させ、パクチーの種を飛ばして相手を攻撃!
    • →パクチーの種を入手できず、チアシードで代用。
    • →そういえばそもそも大会会場屋内だから太陽光ムリ。
  • レモン電池を動力源として、音楽を奏でながら走る。
    • →半分に切ったレモンを4つ直列につないだとて、電力が足りなくて音が鳴らない。

実際こんな量筐体に乗らないし、こんな量でも電力が足りない。

実質、動作がおぼつかない手回し前進機構しか機能していない状態。
思った以上にヘボいロボットができあがってしまいました。

でも、技術じゃなくてロマンを乗せて動くのがヘボコンだ。

いざ、ヘボコン!!初参戦!!

8/5~6に行われていたMaker Faire Tokyoにて、ヘボコンは開催されました。

私もエコエネルギーだけで動くというこだわりを貫き通したロボット「グリーン車」を携えて、いざヘボコン参戦です。

今回のヘボコンのテーマは「空」。
ただ、ヘボコン参加者の技術力では空中戦はムリ…ということで、空中180cmのところに「できるかぎり透明な」アクリル板が敷いてあり、その上で戦います。これは空なのでしょうか?

お相手となる他の参加者の方のロボットも、見た目からしてなかなかのヘボさを感じます。

私のお気に入りは、雲っぽいロボット。
もはやただの綿にしか見えないけれど、実は中にタミヤの歩行ロボットキットが入っていて、ちゃんと動くらしい。

ただの綿やん。

戦っている姿もシュールです。

順番が来たので、ロボットの推しポイントとヘボポイントのアピールをしてから、ロボットをいざステージへ。

我ながら下からの見栄えが悪い。もっといろいろ加工すればよかった。

太陽光パネルを搭載しているけれど、室内ゆえぜんぜん発電できないグリーン車。
太陽光役を、たまたま居合わせたデンソー技術会の方が担ってくださいました……。本当にありがとうございます。

懐中電灯で照らして発電。これはもはやエコなのか?

それなのに、太陽光で起こした風力ではチアシードはぜんぜん飛んでくれませんでした。風量が足りなかったようです。
デンソー技術会のみなさま、協力して下さったのにすみません。

ミニ扇風機で種を飛ばすために、ソーラーにライトを当てたいのだけれど、人手が足りず… どうしようかと思っていたところに、メイキンクエストで知り合ったデンソー技術会の方が、なんと肩車をして、援護射撃してくれました!

試合の様子です。左が私の作ったエコなグリーン車!手動のモーターを手で回して、闘っています。

ということでなんやかんやありましたが、結果としてはまさかの一回戦敗退でした。
いや〜〜、フィールド外には押し出されなかったので、結構いい勝負してたと思うんですけど、相手方の方が押し勝ってたということで、判定負けしてしまいました。

まさかの一回戦敗退!

ということで、私のヘボコン初戦は、勝ち星なし、ヘボコン大賞もなしという不甲斐ない結果に終わりました。

自分でロボットをつくってみると、アタマの中では正常に動いていても、実際はぜんぜん動かないということが往々にしてあることに気づきます。
試合で思った通りに動かないのは、やっぱり悔しいですが、実現性なんてなんにも考えずに壮大な構想を試行錯誤できるのはすごく楽しいことですし、それを是とするヘボコンの文化はとても良いものだなあと、しみじみと感じたのでした。

今回の反省を生かして、長野県で開催される「宇宙ヘボコン」では1回戦突破を目指します!

池澤でした。

ゼロから作るライントレーサー
池澤あやか

タレント/エンジニア 1991年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。2006年、第6回《東宝シンデレラ》審査員特別賞受賞。同年、映画『ラフ』にてデビュー。様々なドラマ、映画、バラエティ番組で活躍。最近はAbema TV「Abema Prime」にアンカーとしての出演やさまざまなメディア媒体への寄稿などを行っている他、IT分野でエンジニアとして活躍の場を広げる。著書に『小学生から楽しむ Rubyプログラミング』(日経BP社)、『アイデアを実現させる最高のツール プログラミングをはじめよう』(大和書房)がある。