池澤あやか「ヘボコンまでの道のり」

Vol.7 池澤あやか、ヘボコンマスターへインタビュー!ヘボコン必勝法、ヘボコンの野望について聞いたよ!

皆さん、こんにちは。池澤あやかです。

前回のVol6では、宇宙ヘボコンの様子をお届けしました。

今回は、宇宙まできてこのまま帰るのも……、と言うことで、
ヘボコンを主催するデイリーポータルZの石川大樹さん、同じくデイリーポータルZの古賀及子さんに私の製作したロボットを見ていただきました。

また、ヘボコンの必勝法や今後についてもお聞きしました!

石川大樹さん
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変な音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。

 

古賀及子さん
1979年東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてニフティ株式会社へ入社。趣味はEDMと先物取引。

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このロボットね、僕はこの苔が紙粘土に練り込んであるところが好きです。なんで練り込んでしまったのか気になります。そもそも、これはどういうロボットなんですか?

今回のヘボコンのテーマが「宇宙」ということで、「スペース&プラネット」をテーマにロボット製作を行いました。この雑草が植わっている土台部分が地球をイメージしていて、こちらのLEDは星をイメージして製作しました。

あ!!これ、地球なんですか?

本当はこの土台部分は「苔玉」を使ってつくる予定だったんですよ。そうするともっとちゃんと惑星感が出たと思います。
でも、苔玉の材料の「ケト土」を手に入れるために、渋谷中の園芸屋さんやホームセンターを巡ったんですけど、全然売ってなくて。
結局、100均で売ってたフェイクの苔を糸で巻いて苔玉もどきを作ろうとしたのですが、買った苔がモロモロ崩れていくタイプのものだったので、紙粘土に練り込みました。

当初の想定は、苔玉で惑星っぽく土台を形作る予定でした。

石川さんなるほど、そんな経緯があったんですね(笑)
実は、ヘボコンって、紆余曲折すればするほどよく分からないモノが出来上がる傾向にあるんですよ。2〜3回試行錯誤をすると、もはや原型を留めません。

ある意味、これはものすごくヘボコンらしいロボットなのかもしれませんね。
この剣山もいいですよね。ストローが設置されてるせいで相手に届かないという(笑)

剣山をつけると一見強そうに見えるので、なんとなく搭載することにしました。

試合で壊れてしまったストローのツノ。ツノの上には強そうなので剣山を載せていました。

ヘボコンは「負けるが勝ち」

ちなみに、ヘボコンには必勝法ってあるんですか?

一言でいうと「馬力」があるものは強いですね。なので、時々タミヤのパンチングロボットを土台として作ってくる方もいらっしゃるのですが、こういうロボットをベースにして作ってしまうと弱くなってしまうことが多いです。

でも、一見馬力が弱くてヘボそうなロボットが勝つと、かなり盛り上がるんです!なので、ぜひこういうタイプのロボットにもチャレンジしてほしい!

それに、勝つより負けた方がそれだけヘボいってことなので、ヘボコンでは負けるほうが誇り高いことなんです。負けた方はぜひ胸を張ってほしい(笑)

ヘボコンで、ロボット製作デビューのハードルをさげたい

そもそも、石川さんは、なぜヘボコンを開催しようと思ったんですか?

世の中ってうまくいったモノしか出てこないんですよ、失敗作があまり出てこない。デイリーポータルでは、モノづくり系の記事を扱うことも多いのですが、その過程で失敗作も多く生まれるんです。その失敗作が、失敗作となってしまった経緯も含めて、なかなか興味深くて、「失敗作ばかりを集めたロボコンって面白いんじゃないか」とひらめいたのがきっかけです。

たしかに、失敗作ってなぜか人間味が溢れてるんですよね。「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」を体現していると言いますか(笑)

最後に、ヘボコンの今後について教えてください!

テーマ的には、陸、海、宇宙と来たので、次が思いつかない(笑) 火を使うヘボコンとか、ヘボコンバスツアーとかやってみたいですね。あとは大きいロボットが集まるギガヘボコンは開催したことがあるので、ミクロヘボコンとか……?

ギガヘボコンって楽しそうですね!出たかったな!
火を使うヘボコンも楽しそう!火って危険なものだけど、だからこそロマンがあるんですよね。

火を使うヘボコン、会場探しめちゃめちゃ大変そうですけどね(笑)

©プープーテレビ(毎日20時公開)

以前開催されたギガヘボコン

あと、教育分野でもっと使われるようになって欲しいです!
ヘボコンは日本を超えていろいろな国で開催されていて、イタリアでは義務教育の一巻でヘボコンが使われていたりもするらしいので、ぜひ日本でも!ヘボコンがきっかけで、子どもたちにロボット製作の面白さに気づいて貰えたらなと

ヘボコンに出ていた子どもが、大きくなったらロボコンに出るなんてことがあったら素敵ですよね!!
石川さん、古賀さん、インタビューに答えていただき、ありがとうございました!


2014年に初めて開催され、今や日本各地、そして世界各国で行われるようになったヘボコン。 私自身、Maker Faire Tokyoで開催されたヘボコンと宇宙ヘボコンと、立て続けに2回参加したわけですが、なぜ多くの人がヘボコンに惹かれてしまうのかが分かった気がします。 (「勝つこと」よりも「ヘボさ」に重きを置いているからこそ、大人も子どもも同じ土俵で戦えます。大人も子どもも手抜きなしで真剣勝負できる大会なんて他にあるでしょうか!)
意識の低い目標ですが、私もいつかヘボコンで一勝くらいしてみたいです!!

以上、宇宙ヘボコン現場より池澤でした。

出場ロボット解剖計画
池澤あやか

タレント/エンジニア 1991年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。2006年、第6回《東宝シンデレラ》審査員特別賞受賞。同年、映画『ラフ』にてデビュー。様々なドラマ、映画、バラエティ番組で活躍。最近はAbema TV「Abema Prime」にアンカーとしての出演やさまざまなメディア媒体への寄稿などを行っている他、IT分野でエンジニアとして活躍の場を広げる。著書に『小学生から楽しむ Rubyプログラミング』(日経BP社)、『アイデアを実現させる最高のツール プログラミングをはじめよう』(大和書房)がある。