
2026年1月17~18日、兵庫県立総合体育館で「全国ロボコン交流会」が開催された。現役高専生ロボコニストが中心となって開催されるもので、今回で第23回目を迎える。
「吸収できるものは全部吸収したい」「1~2年生のモチベーションがすごく上がっている」「すぐにでも設計を始めたい」など、熱いコメントが飛び交った。全国最大規模となった「お祭り」の様子を、デバプラからお届けする。
10:30 開場直前! 全国からロボコンエンジニアたちが続々と集合

「全ロボ」は年々規模を拡大し、今年は全国の高専58校(公立54校、私立4校)のうち47校が参加している。地区大会や全国大会で顔を合わせた相手もいれば、リモート交流だけの相手もいる。高専現役生はもちろん、OBOGや学生ロボコンの競技者も集まり、トータルの参加者は392人にのぼった。

12:00 入場受付

事務局による参加者受け付けが進む中、格技場では「ミニロボ」と「学生出展ブース」の準備が進んでいた。ミニロボは高専ロボコン2025「Great High Gate」のボックスが使われるようだ。しかし、大会と置き方が少し違う。






12:30 開会式

参加者数が多いため、開会式は2部屋分割で実施された。副代表の丸山さんから開会のあいさつと協賛企業の紹介、続いて施設担当の方から施設利用における注意事項の説明があった。

協賛挨拶では、協賛した企業団体からの祝辞と出展ブースの紹介があった。先着プレゼントのお知らせもあり、「ノギス」「Arduino」など大盤振る舞いだ。

13:00 企業ブース・学生ブース展示
開会式の終了後、企業ブースと学生ブースの展示・情報交換が始まる。話題はロボットについて、ロボコン活動について、技術について、就職活動や進路についてなど多種多様だ。学生ブースの様子は、後編「フォトギャラリー」で詳しくご紹介する。


16:00 ミニロボ開催! 開発期間3カ月でこの完成度
16時からは、初日のメインイベントである「ミニロボ」が開催された。ルール発表は高専ロボコン全国大会の直後。そこから3カ月間で、16のチームがレギュレーションに合わせたロボットを完成させてきた(すごい……)。

パンジャンドラムっぽい機体、二足歩行の機体、クモ型の多脚機体、球体に封入された機体、回路屋のロマンあふれる50V駆動の危険機体……などなど、多彩なロボットたちが、ボックスの道に挑戦。落下、落下、落下しまくる。ついでにときどきロボットの突起物がボックスを突き破る。

アツいバトルを征したのは写真左端、4輪と背面の円弧型シャシーで堅実な動きを見せた「新居浜高専エース」だ。おめでとう!
17:00 デバプラチーム解散
残念ながらデバプラチームの立会いはここまでとなったが、プレゼンや代表者会議、技術者講習など、全ロボはまだまだ続く。
全ロボ代表・副代表インタビュー「どんどん大きくなるけれど、皆が参加できるようにしたい」

── 今回の「全ロボ」、かなりの規模ですね。手応えはいかがですか?
土井さん:コロナ禍以降、対面交流の熱気はどんどん高まっていますね。今年は東京農工大学や豊橋技術科学大学、ロボマスターといった他競技の選手の方にも声をかけて参加いただいているため、最終的に400人を超える規模になりました。
丸山さん: 参加希望者が増え、人数制限をかけざるを得ないのが心苦しいところです。近畿圏から日帰りで参加できる枠を設けるなど、一人でも多く、一分でも長く交流する機会を作れるようにしています。
── お二人はどのような経緯で運営に関わるようになったのでしょうか?
土井さん:私は2年生まで選手をしており、リーダーも経験しました。その中で「プレイヤーとしてよりも、マネジメント側として皆の役に立ちたい」と思うようになり、運営の道を選びました。
丸山さん:私は今も現役の選手で、廃炉ロボコンや高専ロボコンに参加しています。全ロボには1年生の時に参加して、2年生から幹事を始め、今年で2年目になります。選手と運営の両立は大変ですが、来年も現役でロボコンを続けるつもりです。
── 今回の目玉企画「ミニロボ」の狙いを教えてください。
土井さん:せっかく全国からロボコン技術者が集まる機会なので、受け身にならず、能動的に参加したり発信したりする機会を作りたい、と思って企画しました。
参加しやすく、より楽しめるような独自のルールを定めました。
- レギュレーションの緩和:厳しい電圧・電流制限をあえて設けず、フィールドを壊さない範囲で「パワー全開」を許可。
- 混合チーム:異なる高専同士でチームを組む試み。
- サイズ感:遠方からでも持ち運びやすくするため、サイズ制限を小さくした。
── 運営の上で大変なこと、意識していることはありますか?
土井さん:全ロボの幹事は総勢で20名以上おり、全員が対面する機会はほとんどありません。そのため、情報共有はほとんどDiscordです。当日、現場にいる皆にどうやって「最高の時間」を提供できるかを常に考えています。
── 今後の「全ロボ」が目指す姿を教えてください。
土井さん:高専生が主体となって進めているものですが、「高専ロボコン」の枠に囚われるのはもったいないと思っています。大学の方に来ていただいたのも、その一環です。
丸山さん:大学生と高専生が交流できる機会は貴重です。今後もこの規模を維持しつつ、さらに交流の質を高めていきたいですね。
土井さん:全ロボが、高専ロボコンの次のロボコンや、また別のロボコンへの挑戦の機会になったり、技術者としての将来の役に立てたりしたらいいですね。
レポート後編では、参加した学生エンジニアのみなさんの様子、対面交流の醍醐味と現地の熱気を写真とコメントで紹介する。2025年大会で会場の話題を総ざらいした「あの周回台車」の制作者も登場!
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