メイキンクエスト

経験者に学ぶ!ハッカソンの勝ち方 ~メイキンクエストにハッカソンのプロがいた件~

ハッカソンをよくご存じの方はなんとなく感じると思いますが、ハッカソンって「コツ」や「勝ち方」みたいなものがあると思ったことありませんか? (TOEICも英語うんぬんより「点の取り方」のコツがありますよね)

今回メイキンクエスト取材中にアドバイザーとして参加されていた3名の方にハッカソンの極意を聞くことができました。
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左から、

桑原さん(坊’z株式会社 社長)
SPAJAM2015東海予選、Startup Weekend Ogaki 参加

石郷さん(合同会社4D Pocket 代表)
SPAJAM2015東海予選、おおがきロボットハッカソン by MashupAwards2016、
ぎふオープンデータアイデアソン&ハッカソン(アーバンデータチャレンジ)、
中京テレビハッカソン「HACK-CHU!」 参加

市野さん(情報科学芸術大学院大学[IAMAS] プロジェクト研究補助員)
SPAJAM2015東海予選、おおがきロボットハッカソン by MashupAwards2016、
中京テレビハッカソン「HACK-CHU!」 参加

 

さすがアドバイザーとして参加されているだけあって経験の数がすごいです。
もしデバプラ読者さんがハッカソンに参加されることがあれば、
事前にこの記事を読んでくれたら嬉しいなぁ…
 

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こんにちは、デバプラ編集部の高島です。いきなりですがハッカソンのご経験豊富ということでぜひいろいろ教えてください。

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僕たちでよければ!

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いきなり本題に入ります。ハッカソンのコツとは!

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いやぁ、わかりません。むしろ自分が知りたいです。笑

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そうそう。笑

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まずやっぱり知らない人と組むと大変です。スケジューリングとかマネジメント、そのハッカソンの特色の理解、役割分担、いろいろあるからね。

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やっぱりなんといっても僕は役割分担だと思います。いい作品を作るには、エンジニア、デザイナー、ディレクター等、いろいろな役割が必要ですからね。

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そうそう、かたよりはダメ。基本的にエンジニアだけじゃダメですよ。

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え、そうなんですか…私優秀なソフトとハードのエンジニアが揃っている=優秀なチームだと思ってました。

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審査員が何を評価するかにもよりますけどね。審査員によって、ウケるものも、どこを評価するかも全然違う。最終プレゼンの仕方も重要です。

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限られた時間の中で、作品のコンセプト、クオリティ、最終プレゼン、どこに重きをおくかは難しいですけど…

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で、どこに重きをおいたらいいんですか?

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まぁ1つ言えるのは、発表はないがしろにしないほうがいいですね。できたモノが1番いいところが勝つわけじゃないこともあります。

 
 
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お馴染みのポーズ、ろくろを回してくれる市野さんと石郷さん

 
 

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僕はなんとなく、審査員には日常で使えるものを評価する人と、発表がおもしろいものを評価するタイプの人がいると思います。このまえ出たハッカソンは、日常で使えるものを評価してたイメージでした。

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うんうんそうだった。

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日常で使えないその場1回の使用限りのものでも、発表が上手いと評価されるケースもよくあります。

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でも審査員がどっちのタイプかなんて判断難しいですよね…

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う~ん。それは確かにね。

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やっぱり誠実なモノづくり?笑

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ですね。発表も大事だけど、
やっぱり自分が面白いと思っているものを誠実に作ることは大前提です。

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下準備とかに関してはどうですか?

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だいたいチームを見れば、どれぐらい下準備してきたかはわかりますよ。

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最初からテーマが決まっていれば、何が必要になりそうかわかりますよね。

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皆さんはいつも何を持っていきますか?

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僕はハード担当だから、Arduinoとかブレッドボード、ジャンパワイヤーとかいろいろですね。本当なら自分の部屋ごともっていきたいぐらい(笑)。今回の場合Arduinoも一応場面に応じて使い分けられるように、3種類(Arduino UNO、Arudino MEGA、Arduino Promini)持っていってますね。

 
 
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市野さんのハッカソン道具。細かな区切りのケースがいくつもあります。

 
 

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僕たちはソフト担当だから基本的に(いつも使っている開発環境が入った)PCぐらいですね。

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なるほど、本当に担当によって全然違いますね。

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ちょっと話が戻りますが、デザイナーもハッカソンには大事な役割です。

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デザイナー?

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例えば、いくらアイデアが良くても、インターフェースが悪かったり、コンセプトが伝わらないと、良いものだと判断してもらえないこともあります。最終プレゼンの発表資料だって、デザインのひとつだと考えてます。

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作品のコンセプトや全体的な見せ方をデザインする人は必要ですね。

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へぇぇ…なんか例あります?

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これは、過去のハッカソンでのプレゼン資料ですが…チームのデザイナーが作ったもので、作品が具体的にどういった風に使われるのかイメージしやすいように心がけていました。

 
 

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(左)高島がイメージしていたプレゼン資料   (真ん中・右)石郷さんチームが作成したプレゼン資料

 

その他のハッカソンで石郷さんグループが提出したプレゼン資料例:
https://www.slideshare.net/ssuser937d51/2017031112hackchu
 
 

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え…(笑)私が創造していたよくあるプレゼン資料と全く違いますね。 すごくかわいいし、使用している場面が想像できます。これは審査員のイメージ全然違いますね。

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何かNGな事とかはあります?

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時間の使い方をミスするとヤバいです。ハード・ソフト・デザインで何が必要で、どれぐらい時間がかかるかをしっかり因数分解して逆算する。何を残して何をはぶくのか最初に決めること。

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あと全員いなくなること。笑

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いなくなる?

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まだハッカソンに慣れていない頃の失敗談ですが、ハッカソン会場ではなく、自分たちが作業しやすい別の場所で作業して、発表時間に戻ってきたことがありました。

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印象は良くないですよね。笑

 
 
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あれもしたいこれもしたい病はどうしたらいいでしょうか?

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最初のコンセプトに対して、それを他人に伝えるには最低限どの機能が必要か考えることが重要だと思います。

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コンセプトに対してシンプルな方が、作品の何を見て欲しいのか明確になります。

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知り合いでチームを組む方が、コンセプトを共有するには楽です。その場で出会った知らない人と組むと、そこから波長を合わせないといけないので、時間がかかってしまう。

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なるほど…空気が悪くなったり意見が合わない時は?

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妥協することも重要です。チームみんなで考えたアイデアのすべてを好きになることは難しいです。チームメンバー各々で好みも違いますからね。なので、一部分でも自分が、アイデアに対して良いな、好きだなと思える部分を見つける。それさえ見つけることができれば、他の部分は妥協することもできるような気がします。

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そこにチーム編成力がいきてくるんだと思う。好きなものが似ているメンバーが集まっていれば、そこまで意見が合わないことはないです。だからチーム編成は超重要。

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僕は我慢かな?笑

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終始ハッピーなんて絶対ありませんよ。真剣にモノづくりしているんですから。だから、信頼できるメンバーを選んで、乗り切るしかないです。

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さすが数々のハッカソンを経験しているだけのことありますね…最後にひとこといただけますか?

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仕事もハッカソンも同じ! 良い仲間を見つけてください。

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仕事では、なかなか自由にモノづくりはできない場合もあったり、休日にモノづくりしようと思っても高いモチベーションが必要だったりします。なので、ハッカソンが自由な発想でモノづくりできる場として活用できるのではないかと考えています。

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他の人のアイデアとかはすごく刺激になるし学ぶことも多いです。エンジニア仲間ができて横の繋がりが生まれるのも嬉しいですね。

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ありがとうございました。個人的にはデザインの部分は本当に目から鱗でした。メイキンクエストでもTo do listを作成しているグループがいて、そこも使えそうだな~と思いました!

 
 
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メイキンクエストにてTodolistを活用するトヨタグループ

 
 
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桑原さん、石郷さん、市野さん、ありがとうございました!

■まとめ ~ハッカソン勝ち方の極意~

① メンバー編成は重要、役割に偏りがないように。
② ハード・ソフト・デザインなど役割分担はしっかりと、各々が自分の作業を理解すること。
③ 発表にも手を抜かない。モノが良い=勝つではない。
④ 全体のマネジメント(作業分担・時間管理・残務把握)をする人が必要。
⑤ できるかぎりの下準備をしっかりする。ここに差が出る。
⑥ 1つでも好きな部分があれば良い。良い空気でやるには妥協も必要。
⑦ 最初にしっかりコンセプトを決め、やりたいことすべてはできないと理解する。

Device Plus 編集部

エレクトロニクスやメカトロニクスを愛するみなさんに、深く愛されるサイトを目指してDevice Plusを運営中。

http://deviceplus.jp

電子工作マニュアル Vol.4