IT女子のラズベリーパイ入門奮闘記

第15回「うわさの新作Raspberry Pi2!歴代ラズベリーパイと比べてみよう!」

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ラズベリーパイの最新モデル「Raspberry Pi2 Model B」を買ってもらいました!
早く使ってみたーい!ということで、今回はコレで遊びます!(本当はうしろの方にちらっと写っているA+を先に使う予定でしたが、こちらは次回!)

今まで使ってきた端末と比較しながら、この新しい「Raspberry Pi2」を使ってみたいと思います。これまでの汗と涙の結晶である資産を無駄にしないために、SDカードのバックアップ方法もご紹介!
とは言っても、あれ?動かない!?あれあれ?エラー!? いつものようにトラブルに見舞われながら、連載タイトル通りの「奮闘」の様子をお届けいたします!

 

Raspberry Pi2の外観の変更は?

まずはRaspberry Pi2本体の外観を見ていきましょう!

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写真1

なんだか見覚えのある外観です……あれ?今までのModel B+とあまり変わらない……?

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写真2

今まで愛用してきたModel B+と並べてみました。部品の配置もサイズもほとんど同じ!パーツが増えたり位置が変更になったりといった感じです。USB、HDMIポートなど見た目に関する変更はないようですね。

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写真3

Raspberry Pi Model B+用のケースにぴったり入りました!今まではバージョンごとに別々のケースが必要だったので、サイズの互換性はとてもありがたいです。

 

Raspberry Pi2の中身をチェック!

見た目が変わっていないということは、中身がレベルアップ!? まずは公式サイトの情報を確認してみましょう!

Raspberry Pi 2 Model B | Raspberry Pi

Raspberry Pi 2 on sale now at $35 | Raspberry Pi
A 900MHz quad-core ARM Cortex-A7 CPU (~6x performance)
1GB LPDDR2 SDRAM (2x memory)
Complete compatibility with Raspberry Pi 1

・CPUが最大6倍
・メモリが2倍
・Raspberry Pi1と完全互換
この3つが、Raspberry Pi2の大きな特徴です。Model B+の機能をそのままに、性能がかなりアップしたようですね!
従来のRaspberry Piは「Raspberry Pi1」として記載されているので、今後の呼称として覚えておきましょう。公式サイトのショップページでも表記が変更になっています。


Products | Raspberry Pi

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図1

Raspberry Pi Models and Revisions | Raspberry Pi Documentation
Raspberry Pi Model Specifications | Raspberry Pi Documentation
こちらは公式サイトのドキュメントのページです。性能の比較表もありますが、まだRaspberry Pi2の情報は追加されていないようです(2015年3月10日現在)

Raspberry Pi 性能・仕様 – Wikipedia
性能の比較表はWikipediaにもまとめられています。歴代の「Model B」シリーズを並べて比べるとこんなかんじ!

Raspberry Pi1
Model B
Raspberry Pi1
Model B+
Raspberry Pi2
Model B
ターゲット価格 $35
SoC Broadcom BCM2835
(CPU, GPU, DSP, SDRAM, USB)
Broadcom BCM2836
(CPU, GPU, DSP, SDRAM, USB)
CPU 700 MHz / ARM1176JZF-S 1コア 900MHz / ARM Cortex-A7 4コア
GPU 250 MHz / Broadcom VideoCore IV
OpenGL ES 2.0 (24 GFLOPS)
MPEG-2, VC-1 (ライセンスが必要), 1080/30p H.264/MPEG-4 AVC High Profile ハードウェアデコーダ・エンコーダ
メモリ(GPU共有) 512MB 512MB 1 GB
2012年10月14日以前の発送分は256MB
SDRAM SDRAM LPDDR2 SDRAM
USB 2.0 ポート 2(LAN9512内蔵ハブ) 4(LAN9514内蔵ハブ)
映像入力 15ピンMIPIカメラインターフェース(CSI)
コネクターに、別途Raspberry Piカメラを接続することで取り込み可能である。
映像出力 コンポジット RCA (PAL / NTSC) , HDMI 1.3 / 1.4
音声出力 3.5 mm ジャック, HDMI
ストレージ SDメモリーカード / MMC / SDIO カードスロット MicroSDメモリーカード
ネットワーク LAN9512(10/100 Mbps イーサネット) LAN9514(10/100 Mbps イーサネット)
低レベル周辺機器 GPIOヘッダーピン26ピン GPIOヘッダーピン40ピン
電源 700 mA (3.5 W) 600 mA (3.0 W) 900 mA (4.5 – 5.5 W)
電源ソース 5V / microUSB または GPIO
質量 45g
大きさ(コネクター部の突起を除く) 85.0 mm × 56.0 mm (3.35 in × 2.20 in)
公式に提供されるOS Debian, Fedora, Arch Linux, RISC OS Debian, Fedora, Arch Linux, RISC OS, Windows 10

こうして並べてみると、進化の歴史が感じられますね!
ここで一番注目したいところは「OS」欄でしょうか。Raspberry Pi2では「Windows10」が追加されています!

Microsoft Windows on Devices – Raspberry Pi2

Microsoft、「Windows 10 for Raspberry Pi 2」を無償提供へ – ITmedia ニュース
米Microsoftは2月2日(現地時間)、同日に英Raspberry Pi Foundationが発売した超小型コンピュータ「Raspberry Pi 2」向けに「Windows 10 for Raspberry Pi 2」を無償提供すると発表した。

詳細についてはまだ発表されていませんが、「Windows Developer Program for IoT」を通じて、2015年内に提供されるようです。
Windowsが搭載されれば、Linux環境に不慣れな人でも挑戦しやすくなって、ラズパイユーザーが一気に増える可能性大ですね!今後の発表に期待です!

 

Raspberry Pi1のSDカードをRaspberry Pi2で起動!

さて、完全互換ということなので、今までModel B+使っていたmicroSDカードをそのまま差し替えて起動してみました!
すると………

………動きませんでした。

「PWR」のLEDだけが点灯した状態が続いて、その後は何も起こりませんで。
冷静に考えてみると、原因は簡単。今差し替えたSDカードにインストールされていたのは、Raspberry Pi2発売前の古いRaspbianだったので、Raspberry Pi2では起動できなかったようです。
「完全互換」とはいえ、「Raspberry Pi2と互換性のあるNOOBS」を使用する必要があるようですね。今まで作ったNASやラジオがそのまますぐに使えることを期待したのですが……残念!


Downloads | Raspberry Pi

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図2

OSのダウンロードボタンの上の「More info +」というリンクをクリックすると、Raspberry Piのモデルの対応情報が表示されます。「Pi Version supported: Pi 1 and 2」と記載されていれば、全てのモデルに互換性があります。Raspberry Pi2に対応していないものは「Pi Version supported: Pi 1 only」と記載されています。

 

SDカードのバックアップ&再インストール

原因がわかったところで、気を取り直してRaspberry Pi2対応の新しいRaspbianをインストール!
……の前に、今インストールされているSDカードのバックアップを取りたいと思います。

Win32DiskImager

今回はWindows環境で「Win32DiskImager」というソフトを使用して、イメージファイルとして保存する方法をご紹介します。
SDカードを読み込める状態に準備してから、「Win32DiskImager.exe」を起動します。

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図3

「Image File」のテキストボックスに、出力先のパスとファイル名を指定します。
バックアップの際は、保存先に空のイメージファイルを用意してから選択するか、テキストボックスに直接ファイル名を打ち込みます。既存のファイルを指定してしまうと、上書きされてしまうので注意しましょう。

 

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図4

バックアップファイルを作成する=SDカードを「読み込む」操作に当たるので、「Read」ボタンをクリックします。処理が終わるまでは少し時間がかかりますが、SDカードの中身とだいたい同じくらいのサイズのイメージファイルが、先程指定したファイル名で作成されます。これでバックアップは完了です!
このバックアップファイルをSDカードに復元するときは、イメージファイルを選択してから「Write」ボタンをクリックしましょう。

「Raspberry Pi2」に対応した新しいNOOBSをインストールして再開です!
互換性についての実験を兼ねて、Raspberry Pi1 Model B+でインストール作業を完了させてから、Raspberry Pi2に差し替えてみることにしました。インストールについては、第3回「基本のラズベリーパイの仕上げ」を参考にしてくださいね!(SDカードのフォーマットをお忘れなく!)

 

Raspberry Pi2起動!

SDカードの準備が整ったところで、Raspberry Pi2にSDカードを差し替えて、起動します!

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写真4

 

起動画面に、なんとラズベリーのイラストが4つに!(思わず記念撮影!)
CPUが「4コア」になったので4つなのでしょうか?全く同じSDカードでも、Raspberry Pi1 Model B+で起動したときは1つだったので、これはRaspberry Pi2だけで見られるようです。

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図5

こちらは、ログイン後のデスクトップ画面。
新しいRaspbianはデスクトップ画面もリニューアルされていました!デフォルトのデスクトップアイコンは「ゴミ箱」のみですっきりした印象です。そしてメニューバーの位置が上部に変更されています。

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図6

メニューボタンもラズベリーのイラスト入りでかわいくなりました!メニューボタンの横に表示されているアイコンは、左から順に「Epiphany ウェブブラウザー」「ファイルマネージャ」「LX Terminal」「Mathematica」「Wolfram」の5つです。全体的に表示が大きくなったので、以前に比べてとても分かりやすくなりましたね!ちなみに、以前のデスクトップ画面は第3回「基本のラズベリーパイの仕上げ」で紹介しています。

 

Raspberry Pi2起動時のエラーについて

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図7

 

デスクトップ起動時に
「GDBus.Error:org.freedesktop.PolicyKit1.Error.Failed:
Cannot determine user of subject 」
というエラーポップアップが表示されることがあります。(図は、2015-02-02リリースのNOOBS ver.1.3.12を起動時のものです)
詳しい内容はこちらのページで紹介されています。


Raspberry Pi 2でデスクトップ起動時に GDBus.Error

Raspberry Pi – View topic – GDBus.Error

2015-02-02リリースのver1.3.12、2015-02-18リリースのver.1.4でも試してみたのですが、どちらのバージョンでも再現しました。
毎回表示されるわけではないようですが……エラー画面にはドキッとさせられますね。(早く改善されるといいなぁ)

 

使い心地の比較

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図8

図は、Raspberry Pi1とRaspberry Pi2の、CPU使用量モニタ(メニューバーの右端、時計のとなりに表示されているグラフ)の状態です。どちらもWiFi接続で、ブラウザからGoogleのトップページにアクセスしたときを比較してみました。
Raspberry Pi1は、ブラウザを開いた途端にCPUがいっぱいになってしまい、マウスカーソルの動きすら遅くなってしまいます。ページが表示されるまでの時間もかなりかかってしまいました。いつものことなので慣れていたのですが……Raspberry Pi2を使ってびっくり!少々時間はかかるものの、負荷を感じることなくアクセス完了!Raspberry Pi2はいくつかのソフトを同時に動かしても、非常にスムーズに動いてくれて、本体の性能アップを体感できました!

Raspberry Pi1と2、両方お持ちの方はぜひ比べてみてくださいね!

 

まとめ

Raspberry Pi2レポート、いかがだったでしょうか?
自分で操作しているときの処理速度はもちろん、ダウンロードやインストールのスピードも格段にアップしているように思いました。Windows10が搭載できるようになるというのも納得の性能です!
互換性があるので、時間のかかるインストールなどは処理の早いRaspberry Pi2で行い、SDカードをRaspberry Pi1に差し替えて使うようにすれば、今までの端末を無駄にせず、効率良く電子工作が楽しめますね!

さて、記事の最初にも書きましたが、次回はこちら!

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写真5

 

Raspberry Pi1 Model A+!
小さくてかわいいー!ラズベリー色のアクリルケースもかわいいでしょ?(これはリクエストして買ってもらいました!)

ちょっと予習をしたのですが、A+の特徴といえばなんと言っても省エネ設計!次回は、この特徴を活かして、ポータブルバッテリーを使った完全無線化に挑戦しようと思います。リモートアクセスで、遠くのラズベリーパイを操作します!

IRKitではじめるIoT
円山ナカノ

プロフィール:プログラミング暦通算4年、最近IT業界に舞い戻ってきたプログラマーです。女子です。