ロボコン

高専ロボコン2014! 今年も両国国技館が、アツい。

明日、2014年11月23日、高専ロボコン全国大会が開幕。全国の高専57校62キャンパスから選ばれたチームが、東京・両国国技館に集合。今シーズンの頂上を決める戦いに挑む。

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未来のエンジニアを応援するデバプラでは、もちろんこの大会も入魂レポート。少しでも両国国技館のライブ感をお届けすべく、編集部一同スタンバイ中だ。続報はデバプラ特設ページおよびデバプラTwitter、Facebookページでどうぞ!

 

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2014年競技をざっとおさらい。

 

今年の競技課題は「出前迅速」。ひと言で言えば、ロボットでのそばの出前だ。競技時間3分の中で、いかにせいろを崩すことなく運びきれるかを競う。下記の動画がわかりやすい。

 

 

チームは3人ひと組、注文人、店主、操縦者。

 

注文人が枚数を決め、店主がロボットにそばのせいろを積み上げ、そしてロボットと操縦者が注文人のもとを目指す。その間の障害物は、細いスラロームと角材によるでこぼこ道、さらに急な坂道。

 

ここ数年では最も難しい課題、と感じている参加者も多いようだ。

 

ポイントはせいろの揺れ。

 

今回の競技のポイントは、せいろの保持方法かもしれない。実際の(クラッシックなスタイルの)出前と同じように、せいろは積み上げるだけ、というのがルールだ。完全に掴んでしまったり、側面を支えたりしてはいけない。とても落としやすい。よって、せいろを積むアームの揺れや振動をいかに抑えるかがアイデアの出しどころ、ということになる。

 

その揺れを起こすのは、スラロームと角材、坂道。おそらくスラロームはどの参加者も問題ないだろう。

 

角材をどう乗り越えるかは、地区大会で多くのアイデアが見られた。オーソドックスなのは、通常時のタイヤと、角材の上部を乗り越えるクローラーを併せ持つスタイルだろうか。つまり、角材を通過する時にタイヤを跳ね上げ、角材の上はキャタピラで進む、というアイデアだ。

 

また、四足歩行や大型ホイール、らせん状のタイヤで段差を吸収する、といった凝ったカニズムも見られた(地区大会のストリーミングを見ながら、ある記者は「歩行機能のカンブリア紀や……」とつぶやいたとか)。

 

坂道ゾーンでは、特にせいろの揺れを抑える仕組みが活躍する。変わったところでは、カウンターウェイトを用いた、いわゆるステディカム状のアームを採用しているチームもあった。クールだ。

 

戦略。

 

一度に何枚運ぶか、という戦略も、勝敗の分かれめになる。

 

リミットの30枚を運ぶのは至難。もちろんできる限り多く運びたいが、当然リスクは増える。せいろをくずした後のタイムロスは大きい。多めに積み、「一発」を狙うか。あるいは少なめに積み、リスクを避けるか。各チームの設計思想が表れる。

 

また、スピードを優先させて、2回の出前を狙う方法もある。これは相手の枚数を見ながら2回目の枚数を調整できるというメリットがある。しかし3分という競技時間では、かなり難易度が高いと言えるだろう。

 

勝ち負けだけじゃない!

 

高専ロボコンのお楽しみは、もちろん勝ち負けだけではない。コンテストの公式タイトルは「アイデア対決」という言葉で始まっている。メカニズムのアイデアに着目するのはもちろんだが、さらに、外装もアイデアの一部。エンジニアリング魂を込めたもの、地元の名物や郷土の心意気をカタチにしたものなど、そのデコレーションにも多くのアイデアと思いが詰め込まれている。ぜひ注目したい。

 

そして明日。

 

両国国技館では、ただ今各チームが調整の真っただ中。明日、果たして優勝は? 各賞は? お楽しみに!

 

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トーナメント表

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出場チーム一覧

 

  • 北海道

–優勝チーム 旭川工業高等専門学校A「ベルーガ」

–推薦チーム 苫小牧工業高等専門学校B「シルク・ド・ソバユ」

 

  • 東北

–優勝チーム 福島工業高等専門学校A「おトドけ・うけトリ」

–推薦チーム 仙台高等専門学校(広瀬)A「Uni☆Verse」

–推薦チーム 鶴岡工業高等専門学校B「行け!!麺ズ」

 

  • 関東甲信越

–優勝チーム 小山工業高等専門学校B「ROCK君スインガー」

–推薦チーム 東京工業高等専門学校B「そばな・そばを」

–推薦チーム 産業技術高等専門学校(品川)A「はにやんま」

–推薦チーム 木更津工業高等専門学校A「出前スカルゴ」

 

  • 東海北陸

–優勝チーム 岐阜工業高等専門学校B「Deltatry」

–推薦チーム 鈴鹿工業高等専門学校A「エール」

–推薦チーム 金沢工業高等専門学校A 「ポテ☆ゴロー!!」

–推薦チーム 石川工業高等専門学校B「κのそば渡し」

 

  • 近畿

–優勝チーム 神戸市立工業高等専門学校A「甲速[m/s]」

–推薦チーム 和歌山工業高等専門学校A「鯨走軽迅」

–推薦チーム 舞鶴工業高等専門学校A「駕鶴」

 

  • 中国

–優勝チーム 津山工業高等専門学校B「Hi-Sou-Pen」

–推薦チーム 大島商船高等専門学校A「大島具足蟲」

–推薦チーム 呉工業高等専門学校B「星龍」

 

  • 四国

–優勝チーム 香川高等専門学校(詫間)B「運び屋 犬ちゃん」

–推薦チーム 高知工業高等専門学校A「ポンポコ・コンコン’s」

 

  • 九州沖縄

–優勝チーム 熊本高等専門学校(八代)A「本気の宅配便」

–推薦チーム 沖縄工業高等専門学校A「Ideal Carrier」

–推薦チーム 大分工業高等専門学校A「お食事処めじ亭」

–推薦チーム 鹿児島工業高等専門学校A「隼」

地区大会結果

各地区大会の模様は以下のWebサイトに動画掲載されています。

高専ロボコン2014 地区大会

学生ロボコン2019出場ロボット解剖計画
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