今回はArduinoで手軽に通信ができるsakura.ioを試してみたいと思います。これまでの連載ではArduinoで3G通信できるモジュールとして3GIMのご紹介をしましたが、それらとの違いやsakura.ioモジュールの使い方を数回にわたりご紹介します。
目次
- sakura.ioとは?
- sakura.ioの特徴
- さくらの通信モジュール・Arduinoシールドボードについて
- まとめ
1.sakura.ioとは?
sakura.ioとはまずどんなものか調べてみます。サービス名?モジュール名?単体の製品名?という基本の基本からスタートです!
まず、sakura.ioの公式サイトを確認してみます。上のメニューに「sakura.ioとは」とあるのでそのページを見てみましょう。
公式サイトではsakura.ioについて
本サービスは、モノとネットワークでデータを送受信するための「さくらの通信モジュール」(以下、「通信モジュール」)、通信環境、データの保存や連携処理に必要なシステムを一体で提供するIoTのプラットフォームです。日常の中でinputとoutputを繰り返す情報を当社のサービスでサポートし、「だれもが、データを活かせる世の中へ」のコンセプトのもと、新しい価値やサービスが世の中に広がるようにという思いを込めて、このたび「sakura.io」と名称を改め、サービスロゴも刷新しました。
と記載されています。「sakura.io」はサービス名ということがわかりました。そして実際の製品にあたる部分が「さくらの通信モジュール」という名称ですね。さらに読み進めると、
お客様の製品に通信モジュールを組み込んでいただくことにより、安全性が担保された通信環境や、データを保存/分類するためのクラウド環境を構築/運用することなく、簡単にセンサーデータを活用いただくことができます。通信モジュールにはSIM組み込み済みなのでSIMの購入/契約は不要です。
通信モジュールで外部との通信の際に必要なSIMがsakura.ioでは必要ないということがポイントですね。なんかすごくよさそうなサービスの予感がします。
2.sakura.ioの特徴
公式サイトをその後も読み進めてみて、できることを簡単に整理してみると、、、
という特徴がsakura.ioのサービスになるでしょうか。Arduinoで利用する場合の目線で考えると
ハードウェア側
Arduino本体には「Arduinoシールドボード」と、そのボードにSIMが組み込まれた通信モジュールの「さくらの通信モジュール」を設置することでハードウェア側は使うことができる
そのほか
実際の通信については、3G通信での通信が可能、通信料金はsakura.ioで提供されている料金プランでの利用、通信先はsakura.ioを経由して自身のサーバーや、他社のAPIを利用可能。
なので、ひとまずArduinoで使い始めるにはさくらの通信モジュールとArduinoシールドボードを購入すれば良い、ということになるでしょうか。
sakura.ioの通信の仕組み
3.さくらの通信モジュール・Arduinoシールドボードについて
Arduino本体に接続するシールドボード、そしてさくらの通信モジュールを見ていきます。
さくらの通信モジュールです。裏側にはSIMが装着されていますね。この通信モジュールから実際に3G通信を通してsakura.ioのサーバーと接続されて通信がされます。表側には利用に関してIDやパスワードが記載されているのでそれをもとにsakura.ioの設定をすることができるようになっています。アンテナが2本ついていますが、感度を良くするために2本になっているのでしょうか。
QRコードの読み込みでも確認できるようになっています。
こちらはArduinoシールドボードです。Arduino UNOにそのままシールド利用できるサイズになっています。
ArduinoとはI2C,SPI,UART方式で操作が可能です。これらの操作はジャンパを設定することで変更が可能になっています。
まとめ
今回はsakura.ioを使う前の基本について学びました。次回は実際にさくらの通信モジュールを使って通信を試してみます!