あっという間にベスト4。
長岡A
石川
一関
北九州
16:17。第1試合、長岡Avs石川
石川マシンは、「疾風蟹」。確かに速い。もう一台、まだ見せていない「蟹嵐」は、遠距離型だ。
長岡マシンは、「新鮮組」。タコが新鮮なのか?
このインターバルの間、モーターの交換などがあったとのこと。こういった故障消耗は、このルール攻略大きな課題となるはずだ。学生ロボコン東大チームのメンバーが声をそろえたのは、「このルールはやりたくない(笑)」。それだけ気を遣う点が多いということだろう。
スタート。相手本陣を狙う両チーム。中央で1対1。先手を打ったのは、石川! 敵陣でX攻撃を成功させた! 長岡だいしゅきホールドは、確かに1台のカニを圧倒した。しかし、敵陣を攻めるスピードで、石川カニのアームがモノを言った。長岡の死の抱擁を止めたのは、石川の、固く長いアーム、そして足回り、トルク等々のトータルパッケージだった。
インタビューでは悔しさが表れる長岡Aメンバー。
第2試合、一関vs北九州
両チームとも、声援が盛大。
スタート。ひときわ高くなる応援の声。中央付近でもみあうロボット。しだいに1対1×2になり、位置取りをし合う展開。抜け出したのは北九州。うまく一関「おろっち」を躱した。すぐさまおろっちを押さえつつも相手本陣に迫り、そしてそこからが速かった。柔らかいアームで次々と風船を割り、あっというまに10個全てを仕留めた。北九州の勝利。
敵陣への攻撃はもちろんだが、相手のX攻撃マシン「どらっち」を押さえたもう1台も、極めて有効に働いていたように思う。
このマッチを見て、本当に勝敗は紙一重と感じた。おろっちの位置取りが50センチずれていたら、どらっちがもう30センチ奥に進めていたら、違う結果になっていたかもしれない。あるいは北九州の思惑通りなのかもしれないが……。勝負は無情だ。