第4回 東海北陸ロボコン交流会/後半戦 ~ロボコンはアイデア対決!そのヒントと出会えるのが交流会

前半:東と西をつなぐ疾風怒濤の八丁味噌(?)交流会、完レポ!

 

2日目 3月24日(日)、ラジオ体操で快適なお目覚め

7:00 ラジオ体操

今日も快晴、気持ちもいい!みんな6時30分に起床し、「青年の家」の庭でラジオ体操をして、頭も身体もスッキリとなった。本当に早起きって、いい。(・・・しかしながら、実は記者は7時までに到着できず、代表に写真を撮っていただいた。申し訳ない!)

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サクッと朝食を済ませ、いよいよ東陸交流会は2日目の予定を消化していく。まずは昨日、時間切れのため前半戦で終わってしまったミニロボコン。このレポートでは、昨日の分も含め、一挙にご紹介しよう。

たくさんのパインアメを集めて、勝とう!

9:00 ミニロボコン

今回のミニロボコンは、名付けて「飴玉ラッシュⅡ」。フィールドに落ちているアメ玉をバケツと桶それぞれに入れていく競技である。2チームで対戦し、得点(アメ)の多い方が勝ちとなる。2リーグ総当たりで、各リーグ1位同士が決勝を行う。出場は以下の7校。
ちなみに試合中、獲得したパインアメは、そのまま戦利品として貰えるそうだ。

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これがバトルフィールドだ!決戦に備え、各チーム準備に余念がない。

ここで、予選リーグと各出場チームを紹介しよう。
●予選リーグ1組
福井A(左)、鳥羽商船(中)、福井B(右)の3チームによる総当たり。

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1組は、福井Aが2戦2勝で決勝へ進出。

●予選リーグ2組
石川(上段左)、鈴鹿(上段右)、富山高専射水(下段左)、岐阜(下段右)の4チームによる総当たり。
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2組は、強力なブルドーザー型のメカを持つ石川高専が、圧倒的な強さで決勝に進んだ。たくさんの得点(パインアメ)を手にする石川高専のメンバー。
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石川高専は決勝でもパワーを見せつけ、堂々の優勝!表彰状、賞品とたくさんのパインアメを地元に持ち帰った。

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しかし今回、一番注目を集めていたロボが、たぶんこれ↓。
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鳥羽商船高専。ブルドーザー・タイプのミニロボが多いなか、掃除機のように長い鼻とファンでアメを吸い込み、バケツに入れる際には、ファンを逆さまにして鼻から噴き出すというメカ。
しかしバケツや桶にアメが上手く投入できず、アイデア倒れ感が満載に・・・。

最後は、対戦相手のバケツを鼻で場外に蹴落すという荒業(一応、ルール的にはアリだそうだ)で、なんとか1勝あげた。「我々が勝つには、この方法しかない!」とチームの作戦だったようだが、実際に操縦を務めていた石野嵩登さん(2年)は「心がイタい・・・」と、はなはだ不本意だったようで、この↓写真の表情・・(ドヤ顔にも見えるが本心は・・・?)
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石野さんの名誉のために付け加えていくと、鳥羽商船高専のミニロボは、その独創性が評価され、今年の交流会ミニロボ大賞を受賞した!おめでとう!

鳥羽商船高専と同様、目立っていたのが富山高専射水キャンパスのミニロボ。ご覧のように回転するブラシでアメを飛ばし、桶やバケツに入れると言う、これまたユニークなメカだった。操縦担当の干場 涼さん(3年)は、「自分はアガリ症みたいで、操縦を失敗してバケツとか倒してしまって・・・。あれがなければ優勝できたかもしれない」と悔しそうに語った。
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しかし両校とも、OBからの評価も高く、チャレンジングなメカは、きっと多くの参加者の記憶に残っただろう。
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表彰状も手書きで、なかなかいい感じに仕上がっていた。

諸先輩方の刺激的なメカに、若手、大興奮!

9:00 展示

ミニロボコンと並行して、多目的ホールでは再び展示が始まっていた。

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そこで、いきなり目に入ってきたのが、鈴鹿高専の金子侑樹さんが出展していた「ハチの巣駆除ロボット」を熱心に覗き込んでいる2人組。仙台高専広瀬キャンパス2年の遠田 颯さんと山本粋生さんのコンビだ。
「ヤバい!トランスミッションが凄い!」と大興奮。彼らはこの後の「足軽ロボコン」に参加するようで、自分たちの出場ロボと比較して、あらためて「ハチの巣駆除ロボット」の凄さを実感し、興奮しているのだ。その気持ちは、よくわかる。
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黙々と、「足軽ロボコン」に出場するメカの準備を進めていたのは、大阪府大高専2年の中井悠樹さん。交流会は全国交流会に次いで2回目らしい。
「前に参加した全ロボで、いろんな先輩方に会えて、勉強になりました。それで自分なりのメカが作れるようになりました。自分は電子回路担当ですが、昨日のロームさんの講義も最高でした!」と、交流会での成果を話してくれた。

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昨日、「自分なりに理由をはっきりさせたい」と話していた一関高専3年の正木さんに出会ったので、「理由は見つかった?」と聞いてみた。
「OBの方々と話す機会があって、マネジメントや後輩育成のお話しを聞きました。それで自分が今まで行き詰っていたところも、何とかできるのではというヒントが得られました。チームに持って帰って、先輩に提案したいです」と何らかの答えを導き出したようだ。

坂や障害物を超えて進め、足軽ロボコン、飛脚編!

11:00 足軽ロボコン

さて、東陸交流会も、いよいよ最後のイベント「足軽」を迎えた。これは坂や障害物を超えて、コースを2周するタイムトライアルである。ただ今、スタッフが懸命にコースを製作中。
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出場マシンは以下の8台。
メカニ(沼津・右)、広瀬ロボ(仙台高専広瀬・中)、下ノ助戦車(一関・右)。
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中丼メカナム(府大高専・左)、オムライス(府大高専・中)、ごすけっと(沼津・右)。
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そしてパンジャンドラム(富山高専本郷・左)、小麦クローラ(一関・右)という面々。
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この中で最速だったのが、「下ノ助戦車」が叩きだした37.0秒。少々の障害物もモノともしない、抜群の安定感で走りきった。しかもこの最高速、坂の角度を上げて挑んだ第2レースでの結果だというから、驚き。
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2位には、「小麦クローラ」。小さなロボがチョコチョコと走りまわる姿に、会場からは「カワエ~~!」の声があがる。こちらも坂の角度を上げた第2レースが39.1秒と、1回目のタイムを縮める快走ぶりだった。
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第3位は、「オムライス」で、52.6秒。53.8秒のメカニをわずかに抑えての3位入賞だ。
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クローラ型が強さを見せつける中、ユニークな機構を持ったロボに目が行った。「パンジャンドラム」だ。結果は、坂道で滑って登れず途中リタイア。残念!本家パンジャンドラムは物騒な兵器だが、こちらのパンジャンドラムはゆらゆらと優雅な動きで、見ていて面白かった。
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「ごすけっと」は、モータが外側についてるという、非常に珍しいタイプだが、通信回路の配線トラブルで、手で押さえながら走行を試みたが、やはりリタイア。残念。
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入賞した方々、おめでとうございます。リタイアの方々、次回のリベンジを待ってます!

デバプラ記者、なんと”逆インタビュー”される

12:00 閉会式

第4回東海北陸ロボコン交流会も、あとは閉会式を残すのみ。記者もヤレヤレという感じでボーっとしていたら、高専生がにこやかに近づきながら、いきなり声をかけてきた。
「交流会に参加されて、どうでしたか?」と、まさかの逆取材。
「いやぁ、何度か取材していますが、みんな若いのに意識が高くて、立派だよねぇ・・・」などとシドロモドロになりながら答えたものの、ハッと我を取り戻し、取材へ。
名前を聞けば、沼津高専2年の小澤 慶さん。チームでは後輩にプログラミング言語の基礎を教えたり、チームのサポートを行ったりしているらしい。早速、交流会での成果を聞いてみた。

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「先輩の方々から、技術だけじゃなくてチームをどうやって運営していくかとか、人との付き合い方といったお話しを聞けて、よかったです。交流会に来ていない人もいますが、来るとタメになる話がいろいろ聞けて、価値があると思いますね。人はこんなアイデア持っているかと感心もします。ロボコンは最後はアイデア対決です。交流会なら、ワクワクするようなアイデアのヒントに出会えると思えます。自分にとって、有意義でした」

そうこうしているうちに閉会式がスタート。まずミニロボコンや足軽ロボコンの表彰式を行った。

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最後に来年も引き続き、活発な交流を行うことを約束して交流会は終了した。

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沼津高専の小澤さんから受けたインタビューでも答えたが、交流会を取材させていただく度に、高専ロボコニストたちの意識とモチベーションの高さにびっくりさせられる。記者は彼らよりはるかに年上だが、彼らから、多くのことを学ばせてもらっているようにも思える。だから交流会の取材は、やめられない。
幹事のみなさん、参加していた高専ロボコニストのみなさん、いつも親切に接してくださるOBのみなさん、今回もお世話になりました。みなさんのこれからの、なお一層の活躍をお祈りしています!

また、どこかの交流会でお会いしましょう!

東海北陸ロボコン交流会ブログ
https://toukai-hokuriku-robocon.blogspot.com/

東海北陸ロボコンツイッター
https://twitter.com/toriku_robocon

 

 

今回の連載の流れ

前半:東と西をつなぐ疾風怒濤の八丁味噌(?)交流会、完レポ!
後半:ロボコンはアイデア対決!そのヒントと出会えるのが交流会(今回)

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高専ロボコン2018解剖計画