ロボコン

第1回戦速報:激闘・アイデア対決スタート! 高専ロボコン2018

高専ロボコニストにとっては馴染みある会場「国技館」。それはチームにとってもだが、もちろん応援団にとっても同様だ。11:30の開場と同時にあっという間に席が埋まり、12時過ぎからは各チームの応援練習も始まった。否が応でも盛り上がる!

13時、前説開始。SNS配信にも力を入れており、話題を集めた学校のロボットには「バズコン大賞」が授与されるそう。マナーの説明や地震発生の際の誘導についてアナウンスされた。
13:20開会式スタート! 森田アナウンサーと小島瑠璃子さんのアナウンスで各チームの代表3名が入場する。各チーム調整は済んだだろうか。晴れやかな舞台裏の、ピットの最終調整が気になる。

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【第1試合】鈴鹿工業高専×明石工業高専

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鈴鹿:AIの「愛ちゃん」が高さ3.5mのカメラから検知した位置情報で自動機を制御する。AIちゃんにはテストランのときは無かったように記憶しているモニタが設置されている! カメラ上部にはキズナアイっぽいリボン。
明石:「包んでポン」のタオル機構。装填時の位置決めがシビアという話だが、どうか? 剛健なフレームがかっこいい。

セッティングタイム:明石、鈴鹿ともに機敏な動きでペットボトルを装填していく。移動テーブルはどちらのチームも互い違いに置いたようだ。基本的には、走らせる距離を稼ぎたいのだろう。

試合スタート!:両チーム、スムーズに走り出す。鈴鹿は手動がスムーズに動き、固定テーブル2箇所に乗せた。明石は開始直後に手動機リトライ。
鈴鹿、AIがうまく働いていないか? 経路判断はしているが、乗ったかどうかの音声案内がない様子だ。明石、鈴鹿ともに、自動機ががんばって投げているが、うまく乗らない! どちらもかろうじて中央テーブル下段。試合時間の2分があっという間に過ぎた。

結果:両チームとも固定テーブル2本と2段テーブルの下段に1本で3点。審査員判定により鈴鹿高専が接戦を制した。
鈴鹿 3 ○
明石 3
初戦からの審査員判定に会場がどよめいた。どちらが勝ってもおかしくなかったバトルだったように思う。それだけに敗退は悔しかっただろう……。

【第2試合】豊田工業高専×北九州工業高専

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豊田:ボトル内容物は水飴。量は少ないが水よりも粘性や比重に優る様子。
北九州:地区大会では32秒でVゴールを決めた優勝校だが、テストランでは2.4mテーブルに苦戦している様子だった。調整は間に合ったか?

セッティングタイム:北九州は装填以外にも何か調整している様子……豊田はボトルセッティングのみ。

試合スタート!:豊田は慎重なスタートを切る。北九州は自動機の動きが速く、スタート7秒で高さ2.4mの5点テーブルに1本、続いて17秒で下段の1点テーブルに1本乗せる。 開始1分時点で、北九州の5点テーブルには3本目が乗った! 豊田も頑張っているが、なかなか得点につながらない。

結果:北九州が5点テーブルに3本載せて18点を獲得、2回戦へのチケットを手に入れた。
豊田 6
北九州 18 ○
豊田、自動機の制御が懸案だったか? 惜敗となったが、しっかりと得点する粘り強さを見せてくれた。

【第3試合】一関工業高専×群馬工業高専

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一関:手動機・自動機で共通の機構。自動機は射出角度を微調整し、2.4mテーブルに10本まで乗せられるとか(!)。テストランやセッティングでも余裕が見られた強豪チームだ。
群馬:ボトル内容物はシャンプー。温度特性が優れているらしい。自動機での射出時、オムニで横回転を加えながら縦投げさせる。狙いはもちろん軌道と姿勢の安定。

セッティングタイム:一関は自動機を治具で位置出ししている。群馬は手動機の回転アームをくるんくるん。両チーム時間に余裕をもってセッティング終了した。移動テーブル配置も両チーム共通。

試合スタート!:両チーム速い! 群馬、5秒で5点テーブルに1本! 同じころ、一関は2段下段に3本続けて乗せる。試合開始40秒の時点で、手動機は両チームとも固定テーブルに全部乗せていた。ここからは自動機のバトルだ!
試合開始1分を過ぎた頃から、5点テーブルが白熱する。両チームとも、一度は立てたボトルをその後の1投で倒してしまうのだ。しっかり打ち出し、テーブルを狙えているのに点が増えたり減ったりする、目まぐるしい戦いに会場が白熱する。

結果:一関が1点テーブルの本数で競り勝った。
一関 7 ○
群馬 5
5点テーブルに乗せたボトルを倒してしまうと手痛い失点となる。群馬は敗退こそしたが、実力は完全に拮抗していた。

【第4試合】東京工業高専×香川高専高松

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東京:時計モチーフがクール。スピードVゴール(地区大会記録24秒)大量得点(同37点)など、凄みのある実績を持つ。テストランでも危なげなく得点を重ねていた。
香川高松:地区大会を21秒Vゴールという爆速で制した高松。テストランでは往復が多めだったが、どうか?

セッティングタイム:両チームともセッティング工程が多そうだが、落ち着いて、かつ機敏に実行。残り20秒ほどを残し、余裕の準備完了。

試合スタート!:大量得点・スピード勝負どちらにも強い、地区大会の優勝チームどうしのカードだ。スタートも両者速い! 開始10秒しないうちに高松・東京とも2.4mに1本ずつ乗せてしまった。手動機は開始15秒で固定テーブルをすべて制している。1分経過時点で、下段の1点テーブルは東京のほうが多く、上段の5点テーブルは高松のほうが多い。 1分22秒、東京が5点テーブルに2本めを乗せた! 試合時間残り20秒の時点で、両チームともに19点の同点! 東京が終了間際に下段テーブルにガンガン乗せて試合終了! 怒涛のラッシュにカウントが追いつかず、主審が目視で点数を確認する。

結果:東京22点、高松22点の同点! 「2段テーブル上段の本数が多い」高松が勝利!
東京 22
香川高松 22 ○
1回戦から非常にハイレベルな戦いとなった。スピード・得点力ともに申し分なく、どちらも優勝候補だった。上段テーブルを制するものが点取り合戦を制す、か?

【第5試合】長野工業高専×津山工業高専

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長野:自動機はローラー4本でフリップさせる挑戦的な機構。本戦でキマるか?
津山:大きなスプリングが目を引く、メカメカしたマシン。手動機が3回転フリップの遠投で2.4mテーブルを狙う。

セッティングタイム:フリップ機構どうしの対決! 長野の手動機は「信濃川」に囲まれてよく見えない。津山はボトル以外にも調整しているか? ギリギリまで何か触っている。

試合スタート!:津山は手動機リトライからのスタート、セッティングを続けている。自動機は移動テーブルを目指す。開始27秒で長野の手動機が成功! 固定テーブルが埋まる。自動機は45秒で2段テーブルを目指すが乗らない! フリップが美しい。津山の手動機は、一投はできたが乗らない! 残り30秒、長野の自動機が2段テーブルを狙うが決まらない……!

結果:長野が固定テーブルに乗せた3本で試合を制した。
長野 3 ○
津山 0
津山は手動機が2.4mテーブルを狙うため、手動機トラブルが手痛かった印象だ。しかし3回転の遠投で会場を魅せてくれた。ありがとう!

【第6試合】広島商船高専×東京都産業技術高専荒川

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広島商船:手動ロボットの挙動が派手だが、自動ロボットにも注目だ。測域センサによる高度なセンシングとデータ処理で、地区大会は21秒でVゴール優勝している。
産技荒川:地区大会では抜群の安定性で勝負強さを見せたが、テストランでは調整に苦心するシーンも。繊細な射出コントロールが強み。大量得点なるか。

セッティングタイム:両者おちついており、余裕を感じさせる。

試合スタート!:強豪チームの対決は、両者順調な滑り出し。開始10秒ほどで広島が5点テーブルに2本乗せた! 荒川が開始後すぐに手動機をリトライしている。安定感のある印象だったが……どうした?
開始47秒、広島が移動テーブルにアプローチを始めた。上段テーブルのボトルを倒すリスクを回避したか? 移動テーブルに4本ずつ乗せていく。 残り30秒で荒川が上段テーブルを狙う。

結果:広島商船が勝利! 1分52秒でVゴール条件も達成した。初戦と思えない落ち着きが垣間見えた。強い。
広島商船 24 ○
産技荒川 9
産技荒川は広島商船の大量得点に屈したが、ラスト1秒で上段テーブルにしっかり1本乗せる意地を見せた。

【第7試合】呉工業高専×都城工業高専

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呉:可愛いペンギンさんがボトルを大量にかかえて一気に2.4mテーブルを制する。テストランでは45点という大量得点を獲得した。
都城:手動機が投げたボトルを自動機のトランポリンが打ち返して2.4mテーブルを狙う。「どうしてわざわざ……!?」と突っ込みたくなるかもしれないが、成功の瞬間にはぜひとも立ち会いたい!

セッティングタイム:とくに呉はペンギンさんがしっかりボトルを持たないといけない。注目が集まっているのか、セッティングにカメラが寄る。

試合スタート!:両チームとも、トリッキーな戦術が魅力。一回戦でこのカードが見られるのは嬉しい。都城が開始9秒で固定テーブルを制し、さっそくトランポリンでの5点テーブルにアタックを始める!
呉の合体ペンギンさんの調子悪いか? 開始1分でロボットが止まってしまった。ボトルを抱えたままだと、リトライも難しいのだろうか? トランポリンもなかなか決まらず、一投一投に会場から歓声。息を呑む2分が終了した。

結果:都城が固定テーブルに乗せた3点で勝ち進んだ。最初にしっかり固定テーブルを制した戦術が効いたかたちだ。
呉 0
都城 3 ○
呉はペンギンさんの合体までは上手く行ったが、大量のペットボトルを掲げたまま止まってしまった。SNSでも「呉のペンギンの動きが見たかった」という声がチラホラ。

【第8試合】和歌山工業高専×国際高専

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和歌山:合体型メイドロボット「マキナさん」。地区大会より顔つきが可愛らしくなった。清楚な見た目に似合わないパワフルな挙動に期待。
国際:テストランではリトライが多めだった印象だが、調整は済んだだろうか? 本来のパワーを発揮した、豪快な射出モーションに注目だ。

セッティングタイム:両チームとても落ち着いている。両チームとも、残りたっぷり30秒を残して準備を終わらせた。

試合スタート!:国際、確実な滑り出し。開始6秒でマキナさんの合体が成功、2段テーブルにアプローチする。開始21秒で、国際が2段テーブルの下にどっさり乗せる! 和歌山も続いている様子だが、記者からは影になっていてマシンが見えない……。マキナさん、顔に似合わずガタイがいい!
残り20秒ほどでマシンが膠着状態に入ったか?

結果:2段テーブル下のボトル数で勝敗が決した形だ。
和歌山 14 ○
国際 13
国際、負けはしたが、下段テーブルへの豪快な同時発射で得点力を見せてくれた。

【第9試合】旭川工業高専×福島工業高専

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旭川:装填機構がない。自動機には釣り竿を使った15台の砲塔が載っており、リボルバーのように回転する。
福島:手動機は振り回してフリップ。乗ると気持ちいい。自動機は足が速い! しかしテストランでは乗せるのに苦労していた印象もあった。どうか。

セッティングタイム:旭川チームの掛け声「よろしくお願いします!」が心地よい。両チーム落ち着いて準備している。福島は手動機アームの回転を最終確認している。どちらも余裕を感じさせる。

試合スタート!:両者スムーズに動く。開始10秒でどちらも2段テーブルにアプローチ! 開始30秒ほどで旭川が上段の5点テーブルに3本乗せ、15点と大きく引き離す! その後、確実に点をとる方向に切り替えたようだ。自動機が移動テーブルに移動し、次々と乗せる。
福島は上段の5点テーブルを狙い続けている。 残り40秒ほどで福島の自動機がリトライに入り、このまま終わりか!?と思われたが、リトライ。直後、試合終了直前の1分50秒で上段テーブルに1本乗せる意地を見せてくれた。

結果:固定テーブル、2段テーブル、移動テーブルすべてに対して安定したアプローチを成功させた旭川が勝利。
旭川 23 ○
福島 8
福島は敗退となったが、美しいフリップ機構で固定テーブルをすべて制した。

【第10試合】香川工業高専詫間×神戸市立工業高専

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香川詫間:去年の高専ロボコンで強烈なインパクトを残した「お母さん」の流れを汲む機体。直進性を重視した駆動機構を、移動する方向に合わせて切り替える。自動機はゴム、手動機はフリップに挑戦する。
神戸市立:ゆるいブタさんの見た目とは裏腹に、スピード・得点力ともに抜群の安定性。ピットが非常によく整頓されており、チームとしての強さも垣間見える。

セッティングタイム:両チームとも、強豪校らしい落ち着き。両者十分な余裕を残してセッティングを完了させた。

試合スタート!:両者とてもスムーズ! 開始5秒で神戸が上段に1本! まずは先制と思いきや、詫間が2段テーブルに連続発射! 開始22秒で大量得点を果たし、会場が湧いた。そのまま5点テーブルにどんどんボトルが乗っていく。「もうこれ以上乗らないんじゃないの?」という雰囲気すら覆す点取り合戦に、会場が大歓声。

結果:詫間も連続発射で魅せたが神戸の得点力が凄い!5点テーブルに6本は載っていただろうか…
香川詫間 29
神戸市立 40 ○
詫間チーム「上段テーブルに5本「しか」乗らなかった」とのことだが。あまりのレベルの高さに唖然とする。「しか」って……。

【第11試合】熊本高専八代高専×岐阜工業高専

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熊本:オシャレなブラウンの機体が合体して上に高く伸びる! 地区大会では43点という大量得点を叶えた。
岐阜:ヒツジの執事、「ラムちゃん」が合体して巨大ロボットに変身する。

セッティングタイム:熊本、声をかけあいながら落ち着いてセッティングをしている様子だ。初戦なのに戦い慣れた印象すら受ける。岐阜は、なにかトラブルか? 機体を前に話し合っている様子。

試合スタート!:抽選の運が嬉しい好カード、合体ロボットバトルだ!
岐阜はスタートと同時に手動機の調整をしている様子。熊本は10秒で合体成功! 開始から32秒後、なんと上段テーブルに10本、下段に10本乗せる神業を成功させる! 1分28秒、岐阜の手動機が動き始める。固定テーブルに1本乗せるが、熊本の得点に屈した。

結果:大量得点で熊本が圧勝。理論上の限界ではないだろうか……?
熊本八代 60 ○
岐阜 1
岐阜は合体が見せられなかったのが非常に悔しい。ヒツジの執事「ラムちゃん」も、どこか悔しげ。

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Device Plus 編集部

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