ロボコン

第2回戦速報:優勝意識か?全テーブルを狙うチームも出てきた! 高専ロボコン2018

客席には家族連れ、子供連れも多い。観戦組にとっても、国技館は慣れた場所だ。升席で思い思いにくつろいでいる様子が良い。

第2回戦では余裕のあるチームは、大量得点を狙う2段テーブルだけではなく、移動テーブルにもアタックを始めていた。準決勝以降に備え、Vゴールへのトライをしている、と考えてもよさそうだ。

■第1試合 佐世保工業高専×鈴鹿工業高専

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佐世保:自動機でフリップする機構に挑戦している。テストランでは、3本のローラーで安定した射出をしていた。
鈴鹿:本番フィールドで1戦したアドバンテージは如何に。AIちゃんの動作は安定しただろうか……。

セッティングタイム:佐世保は落ち着いてる、鈴鹿はAIちゃんが喋った! 今度はスムーズに動作するか。

試合スタート!:両者スピーディ、鈴鹿が 13秒で5点テーブルに1本、佐世保も続いて5点獲得した後に移動テーブルに向かい、1本ずつ乗せている(2本成功)。鈴鹿の自動機が苦労している様子?

結果:佐世保が5点テーブルと移動テーブル、固定テーブルをそれぞれ制し、勝利。自動機のフリップが美しく、得点の確実性も高かった。
佐世保 12○
鈴鹿 5
鈴鹿は、AIちゃんの成功判定はしっかりしていた様子だ。投げても立てられなかったのが、悔しい……!

■第2試合 広島商船高専×仙台高専名取

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広島商船:大量得点で迎える2試合め。
仙台名取:「合体はロマン!」とボディに書かれた、夢いっぱいの機体。アルミフレームの曲げ加工がとても美しい! 今年の学生ロボコンにも出場した強豪チームだ。

試合スタート!:広島の自動機の足が速い! 試合開始3秒ほどで、2段テーブルへのアタックが始まる。27秒で広島が5点テーブルに3本! 1分過ぎ、移動テーブルで確実に得点する戦法に切り替える。仙台は自動機リトライが続き、うまく動かせない。リトライのペナルティでじりじりしているうちに、広島がガンガン乗せていく。

結果:広島が大量得点で勝利。準決勝以降の、Vゴール制を意識した戦法を取っていたようにも思う。
広島商船 32 ○
仙台名取 1
仙台は合体に至らず、悔しい結果となった。

■第3試合 函館工業高専×都城工業高専

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函館:北海道地区大会優勝校。テストランでは自動機の位置決めに苦心していた様子も見られたが、どうか。
都城:ギリギリの勝利で迎える2試合め、今度こそトランポリン成功なるか? 確実に決める固定テーブルの技も見逃せない。

試合スタート!:開始20秒で、函館の自動機がしっかり中央テーブルを制した! 都城は固定テーブルに1本乗せたあとは、トランポリンに移る。成功が見たい!!という会場の期待が熱い。1投1投に大きな歓声、ため息。函館はその盛り上がりにも負けず、冷静に着実に得点を稼いだ。

結果:都城の「レッツパーリィ!」状態に動じず、確実に得点していった函館が勝利!
函館 10 ○
都城 1
得点につながらない魅力で会場を一つにしてくれた都城高専は、ここで敗退。ありがとう!

■第4試合 北九州工業高専×一関工業高専

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1回戦で点取り合戦を制したチームどうしの対決。

セッティングタイム:両者落ち着いている。余裕を感じさせる。……と書いてしまうが、それほど簡単なものではないだろう。

試合スタート!:一関が開始18秒で固定テーブルクリア、32秒で移動テーブルを制する。続けて2段テーブルにも乗せ、試合開始59秒でVゴール条件を達成した。その後は、一回戦での点取り合戦が再来。両チームとも、5点テーブルと移動テーブルを行き来しながら得点を重ねた。どちらも正確で、フィールドに落ちているボトルがとても少ない!

結果:点取り合戦を一関が制した。どちらもVゴールを見据えた戦い方をしていたように思う。
北九州 19
一関 34 ○
北九州も健闘したが、1回戦から見違えるように乗せてきた一関に惜敗。

■第5試合  香川高専高松×長野工業高専

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東京との熱戦を制した高松、自動機のフリップと手動機の確実な得点が強みの長野。両者落ち着いたセッティング。

試合スタート!:高松自動機の速攻! 惜しい、立たない! どちらも手動機の安定性が素晴らしく、試合開始30秒で固定テーブルの得点は完了、自動機の戦いになっている。長野はローラーによるフリップがうまく乗らず、リトライを繰り返している。両者とも2段テーブルに貼り付いてアタックを続ける。移動テーブルは無視だ!

結果:高松が5点テーブルに4本乗せて勝利。足も速く、やはり強い。
香川高松 27 ○
長野 3
長野の敗退にともない、関東甲信越チームは全チーム敗退となった。

■第6試合 和歌山工業高専×旭川工業高専

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セッティング:和歌山、マキナさんの合体準備に余念がない。旭川は必ずボトルをシェイクしている。内容物は鋳物の砂とのこと。

試合スタート!:どちらもしっかり稼働している。和歌山は7秒で合体成功、旭川は20秒で5点テーブルに2本乗せ、その後移動テーブルに向かう。Vゴールの準備か。 その間に和歌山が2段テーブル下段にどんどんボトルを乗せていき、点数は拮抗。ここで和歌山が5点を取れば勝利になる……というところで、自分のボトルを倒してしまった!

結果:旭川は、Vゴール条件には至らなかったものの、移動テーブルを獲得したことが大きい。
和歌山 11
旭川 16 ○
和歌山のマキナさんは、下段テーブルの安定性で魅せてくれた。お疲れ様でした!

■第7試合 神戸市立工業高専×熊本高専八代

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スピード・得点力ともに高い神戸と、超大量得点の熊本。点取り合戦が予想される!

スタート:神戸の足が速い! 5点を5秒で決め、その後も確実に点を重ねる。その間、合体した熊本のカフェがじわじわと2段テーブルに近づき……32秒でアタック! 5点×9本+下段に10本の、55点を獲得! だが神戸も打ち出しで得点を追い上げ、迫っていく。2分46秒で46点まで近づくが、熊本を超えることはできなかった。高得点マッチのバストバウトとも言えるグッドゲーム。

結果:第1回戦に続き、凄まじい得点力で熊本八代高専が勝利。
神戸市立 46
熊本八代 55 ○
熊本を越えることはできなかったが、神戸市立高専も怒涛の追い上げで会場を沸かせてくれた。本当に強かった!

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