入門者向け

Arduino基礎入門!電子工作初心者のその次は(後編)

はじめての電子工作超入門 特別編

 

※この記事は2017年2月27日に公開した記事を再編集し、2022年2月14日に再度公開しました。

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これまで、Arduinoを使った電子工作のアレコレをしてきた本連載。改めてArduino(アルディーノ?アルドゥイーノ?アルデュイーノ?)を始めようと思った方に向けて、ここいらでいっちょベーシックをまとめてみます! 誰でもきっと、これを見れば何かが作れる!基礎体力が身につく!(はず!)

後編はちょっとArduinoと仲良くなってきてもっと楽しむにはどうすれば!?という内容です。

関連リンク:改めてArduino基礎入門!電子工作初心者のためのまとめ(前編)

 

目次

  1. ちょっとArduinoが触れるようになってきた方
    1. 1.1. Arduinoの「ライブラリ」でさらにパーツを使いこなせ!
    2. 1.2. 色々なモータを動かしてみる(モータ、サーボモータ、ステッピングモータ etc…)
    3. 1.3. Arduinoをネットワークにつないでみよう(イーサネットシールド etc…)
    4. 1.4. センサ評価キットを使ってみる(ロームセンサ評価キットによる8種のセンサ)
  2. IoTの世界に踏み入れてみる
    1. 2.1. スマホやAPIと連携~Arduinoで様々な通信方式や関連ボードを試す(3G通信、Lazurite、ESP-WROOM-02 etc…)
  3. まとめ

 

1. ちょっとArduinoが触れるようになってきた方

Arduinoの基本的なプログラムや簡単な回路が作れるようになってきた方へ、さらに自分のやりたいことを実現させる手助けとしてライブラリや、さまざまなシールド・パーツを知ることでさらにArduinoの世界を深めることができます。

1.1. Arduinoの「ライブラリ」でさらにパーツを使いこなせ!

Arduinoには「ライブラリ」といって、あるまとまった機能群を持つ関数などが入ったプログラムを読み込んで利用することができます。パーツやシールドによってライブラリも一緒に配布されていることが多いので、そのライブラリを使うことでプログラムを最初から書く必要がなく手軽に開発ができるようになります。

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オープンソースのライブラリMozziを利用して、音の波形をプログラミングで操ってみたいと思います。本記事ではArduinoでライブラリを利用する際の基本的な流れを紹介しています。

 

aff2ecccb5b083a6d0a5302f428381e7第21回 Arduinoでパーツやセンサを使ってみよう~SDカード編(その1)

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最近イルミネーションでもよく見られるようになってきたフルカラーLED。フルカラーLEDテープもライブラリを利用すれば手軽に1つ1つのLEDを制御することができます。

 

1.2. 色々なモータを動かしてみる(モータ、サーボモータ、ステッピングモータ etc…)

男のロマン「モータ」。LEDで光ったりセンサで値を操作するのもいいけどやっぱり動く実感を何よりも感じられるのがモータ制御。ラジコンカーの操作や、ロボットなどさまざまな用途で利用されるモータの種類と使い方の紹介です。

2014-10-024第11回 Arduinoでモータを制御する!(その1)モータの基本を勉強してみる

Arduinoでモータ制御を知るならまずこの記事。Arduinoから出力される電流はそのままだとモータを動かすには不足します。モータのための外部電源を用意しつつ、Arduinoでモータを動かすための方法をご紹介。

 

8463012988a073d29281fe685ad2a916第12回 Arduinoでモータを制御する!(その2)モータドライバって何?

モータの速度や回転方向などさらに細かにモータを制御したい場合に利用するのがモータドライバ。本記事ではモータドライバの使い方について紹介します。

 

2014-12-04-18.35.15第13回 Arduinoでモータを制御する!(その3)。自作ラジコンカーに挑戦!サーボモータでステアリング実装。

サーボモータは色々な種類があるモータの中でロボットの関節などで使われていて、指定した角度に回転させることができるモータです。ここでは、ラジコンカーのステアリング部分にサーボモータを利用して使い方を学んでみます。

 

1-P1220657第37回 ステッピングモータの基本(前編)〜Arduinoでパーツやセンサを使ってみよう

通常のモータやサーボモータよりもさらに綿密に回転角度や回転速度を制御することができるステッピングモータの使い方を本記事では紹介しています。前編に続き、中編後編では3Dぷり実際に2輪走行ロボットを作ってみます。

 

1.3. Arduinoをネットワークにつないでみよう(イーサネットシールド)

センサでデータを取得したらそれをインターネットにつないでみてみたいと思いませんか?ここでは、ArduinoにLANケーブルが接続できるイーサーネットシールドを使って、Arduinoでインターネット上からデータを取得したり、逆にArduinoをサーバーとして利用する方法を紹介していきます。

DSC_1057-e1407334746110第6回 Arduinoを使ってWebサーバーをつくろう!

イーサネットシールドを使ってArduinoをWebサーバー化する方法を、サーバーに接続すると光センサで取得した数値が確認できるまでの流れとともにご紹介。

 

2014-10-09-17.36.44第7回 Arduinoで作る簡易百葉箱(その1)。

イーサネットシールドと光センサや温度センサなどを組み合わせて簡易百葉箱の作成を第4回(その2その3その4)に分けてご紹介。

 

1.4. センサ評価キットを使ってみる(ロームセンサ評価キットによる8種のセンサ)

Arduinoで開発や実験をする際に、たくさんのセンサを扱うとセンサを動かすための電源や、パーツなどが多くなり、回路の作成が大変になってきます。また、プログラムもセンサごとで違うため、なかなか煩雑になりがちです。ここではローム社から発売されている8種類のセンサを手軽に使うことができる「センサ評価キット」の使い方、それを使ったデバイス作成の例を紹介します。

DSC_0086-1024x576これを読めばローム・センサ評価キットで何ができるかわかる!〜Arduino+センサの開発が劇的に楽になる!ローム・センサ評価キットを試してみた

センサ評価キットに付属されている8種類のセンサの紹介と、通常のセンサ部品を使った開発の時でどういう点が違うのか、どんなものが作れるかなど、まずセンサ評価キットがどういうものか?ということを知りたい方にお勧めします。

 

1-P1220662第40回 Arduinoでセンサを使った開発が劇的に楽になる!8種のセンサを持つロームセンサ評価キットを試してみた(導入&地磁気センサ編)

センサ評価キットの基本的な知識、センサ評価キットシールドの使い方やライブラリのインストール方法などをご紹介。さらに地磁気センサを使ってプログラム実装〜動作確認までの流れについて学んでみます。応用編では地磁気センサを使った「常に北を向き続けるだけのデバイス」の作成にチャレンジです。

 

1-P1220993第43回 複数のセンサを組み合わせた照明デバイス制作に挑戦! 〜Arduino+センサの開発が劇的に楽になる!ローム・センサ評価キットを試してみた

センサ評価キットで複数のセンサを組み合わせて使う方法をご紹介。本記事ではカラーセンサ、温度センサ、気圧センサを利用して環境によって色や光り方が変わる照明デバイスの作成に挑戦しています。

 

DSC_1494-1024x576第49回 加速度センサとTFT液晶パネルを使ったゲームを作ってみる! 〜Arduino+センサの開発が劇的に楽になる!ローム・センサ評価キットを試してみた

加速度センサとTFT液晶を利用して、ゲームなどで応用できる傾きを検出してグラフなどで表示してみる方法を紹介しています。

 

2. IoTの世界に踏み入れてみる

IoT(Internet of Things)とは、直訳すればモノ(Things)のインターネット(Internet)という意味のごとく、パソコンやスマホに限らず、家電や家具、生活雑貨などなど私たちの日常を取り巻くあらゆるモノがインターネットにつながる、そんな世界を言います。Arduinoも無線LANや3G回線を手軽に使うことができるシールドやパーツが出てきたり、ArduinoのIDEで開発が可能な小型で互換性のあるマイコンチップなどの登場でArduinoを使ってIoTの世界を感じることもできるようになってきました。

2.1. スマホやAPIと連携~Arduinoで様々な通信方式や関連ボードを試す(3G通信、Lazurite、ESP-WROOM-02 etc…)

P1210126-2第35回 Arduinoマイコンとしても使える小型WifiモジュールESP-WROOM-02を使ってみる(Arduinoでwifi利用編)

Wi-Fi機能がついてArduinoプログラムが書き込めるESP-WROOM-02ボードの基本的な機能やスペックの紹介、またこのボードを使ってWi-Fi通信をする流れを紹介しています。(ESP-WROOM-02をArduinoとして使うための準備編はこちら)

 

02-e1438089293188番外編① XOceanを使ってみた〜ArduinoとEnOceanを使用した温湿度表示

スイッチのオンオフや室内の照明の光などの微力なエネルギーで発電して無線信号を飛ばすEnOcean通信が可能なXOceanの使い方を番外編としてご紹介。

 

DSC_2350第52回 SORACOM Airを使ってArduinoで通信できる?〜Arduinoで3G通信をする方法

Arduinoと3GIM×SORACOMのSIMを組み合わせて3G通信をする方法をご紹介。IoTに欠かせないデバイスに搭載されたセンサでデータを取得 → インターネット上のストレージに保存という基本的な流れを学びます。そして簡単なデータロガーを作成します

 

P11909561第28回Arduino互換ボードのラズライト(Lazurite)で省電力を実現!

IoTには欠かせない、いかに省電力でデバイスを動かすかということ。Lazuriteボードでは、Arduinoに比べてものすごく省電力で動作させることができるボードなので、その使い方や開発方法などの流れを紹介します。

 

3. まとめ

今回は前回に比べて、Arduinoをもっと深くより実践的に楽しむための記事のまとめでした。ここまでArduinoを扱えるようになればあとは皆さんがこれは実現したい!というものを掘り下げて作っていく流れになるかと思います。回路雅に強い人、プログラムに強い人、Arduinoをさらに深めていくには知識や経験、そして何を作るか、作りたいかというアイデアや興味が重要になってきます。このまとめでは、少しでもそんな方たちの支えになれば幸いです。

 

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電子工作や新しいデバイスをこよなく愛するエンジニア。日常生活のちょっとしたことを電子工作で作って試して、おもしろく過ごしたいと日々考えています。

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