展示会

次世代プロダクトに搭載? CES2016でみたすごい基礎技術5選 + NIPPON MADE

CESと言えば、毎年1月にラスベガスで開催される、世界最大級の家電見本市。世界150カ国以上から、家電、最新技術、大企業、スタートアップ、メディア、ロボット etc. が集まる、テクノロジーLover必見のイベントです。デバプラ編集部も当然これは見逃せない、ということで、張り切って潜入してきました。
今後多くの製品に使用される可能性のある、基礎技術の展示を中心にレポートします。

 

東京大学染谷研究室:布地にプリントできる世界最高導電率の伸縮性導体

DSC08850
DSC08852

デバプラでは、以前に印刷できる電子回路を発売した東大発のベンチャー企業AgIC社を取材しました。一方、東大染谷研究室が展示をしていたのは、伸縮性があり、衣類や肌に直接電気回路をプリントすることのできる導電インクです。
表面が不安定で曲がる場所にも使用できるため、スポーツウェアやヘルスケア分野などへの応用がすぐにできそうな技術でした。

http://www.ntech.t.u-tokyo.ac.jp/
https://deviceplus.jp/people/agic-2/

 

Paper Battery Co 従来のリチウムイオンよりも高性能な次世代薄型バッテリー PowerResponder

DSC08769

Paper Battery社は、その名の通り、紙のように薄いバッテリーを展示。ハイブリッドスーパキャパシタ(!?)を利用したPowerResponderというバッテリーは、フル充電がなんと30秒〜3分!

【特徴】

  • High energy density >120 J/cc hybrid supercapacitor
  • SuperFast recharge (30 secs – 3min for full charge)
  • Form factor compliance to flat surfaces for placement anywhere
  • Very low leakage current for energy harvesting applications
  • Safe for shipping and environmentally cleaner (no nickel or cobalt)

http://paperbatteryco.com/

 

Chirp Microsystems 超音波センサを利用した3Dジェスチャー操作できるインターフェイス

DSC08787

カリフォルニア大学バークレー校発のChirpは、世界最小を謳う超音波センサを展示していました。スマートウォッチ等の操作を想定しているとのこと。会場ではセンサーの実演デモが行われていました。

http://www.chirpmicro.com/

 

NVIDIA 自動運転システム搭載ボード

DSC08578
DSC08579
DSC08584

グラフィック処理のイメージが強いNVIDIA社ですが、ディープラーニングを使用した「NVIDIA DRIVE PX2」という自動運転車を開発するためのシステムを展示。

http://www.nvidia.co.jp/object/nvidia-boosts-self-driving-cars-supercomputer-20160105-jp.html
参考:http://gigazine.net/news/20160105-nvidia-drive-px2-demo/

 

LEGO 小学生のプログラミング&ロボット教育用教材 WeDo2.0

DSC08726

DSC08727LEGO社が発表していたのは、小学生向けのプログラミングとロボットを遊びながら学べる教材です。「基礎技術」というよりは、人間側の「基礎」の話ですが……。
タブレット端末等を利用し、どのパーツをどのように動かすのかを画面からドラック&ドロップでプログラミング。再生ボタンを押すと手元のレゴが動くという仕組みです。LEGO社からは以前からマインドストームという教育目的のロボットがありましたが、WeDo2.0はその低年齢向けという位置づけです。将来のロボコニストを増やす一助となるかもしれませんね。

https://education.lego.com/ja-jp/learn/elementary/wedo-2

 

日本も頑張ってます!

もちろん、日本からの出展も多数。デバプラに縁のあるみなさんも、張り切ってCESに臨んでいました。

 

ユカイ工学! 家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」

DSC08745

デバプラでは、過去にユカイ工学のCEO・青木俊介さんインタビューをさせていただいています。

日本が誇るコミュニケーションロボット、CESの会場でも輝いていました。

 

Up Performa サッカーの試合中のデータを可視化するモーションロガー「Eagle Eye」

DSC08712

過去のUp Performaインタビュー、京都の素敵なコワーキングスペースでお話しをお伺いしました。

インタビューさせていただいた時より、ソフトウェア側が相当に進化していました!

 


 

CESをひと言で言えば、日本のCEATEC・東京モーターショー・Maker Fairなどを同じ場所・同じ日に開催した、という感じです。大手家電メーカーや自動車メーカー、IoTベンチャー企業等々、とうてい1日では回りきれないほど多くの企業が世界各国からCESに出展しており、とても刺激的なイベントでした。

ちなみに、昨年のCESレポートを寄稿いただいた西村真里子さんが編集長を務めるSENSORSにCESのレポートが掲載されていますので、そちらもごらんください!

アバター画像

エレクトロニクスやメカトロニクスを愛するみなさんに、深く愛されるサイトを目指してDevice Plusを運営中。

https://deviceplus.jp

RoboMaster 2019 参戦ファーストステップガイド