準々決勝
休憩中、フィールドにNHKマスコットキャラクター「どーもくん」が現れた。観客席に可愛らしさを振りまいている。白熱したバトルに一服の清涼剤。
そのまま休憩が明け、どーもくんとアイドルグループ「東京パフォーマンスどーも(!)」の女の子たちによるアトラクション。動作拡大型ロボット「スケルトニクス」とバトルロボット「風神」も登場し会場全員で「どーもビクス」を踊った。キレッキレで踊る人、照れながらもサビに加わる人と様々(お国柄もありそう)。記者も恥を捨てて加わったが、一通り踊った後になんとなくスッキリできた。
ベスト8が出揃い、ついに始まる決勝トーナメント、ここからは一敗が即ちシーズン終了。
すべてのチームがAPPARE!達成の実力を持っている。
予選結果
1位・マレーシア
2位・東京工業大学
3位・ベトナム
4位・タイ
5位・インドネシア
6位・インド
7位・ネパール
ワイルドカード・東京大学
第1試合
予選1位VSワイルドカード校
青:マレーシア
赤:東京大学
スレスレでワイルドカードでの決勝進出権を手に入れた日本・東京大学。国内大会でも予選8位からの制覇をしている。マレーシアは予選第三試合で44秒でのAPPARE!を決めている。現時点での大会中最速タイムだが、自己ベストは30秒台とのことだった…どうなるか?
スタート! 東大、足が速い。マレーシアも統率のとれた動き。13秒程度で投射開始。空中でディスクがぶつかる派手なバトルだが、マレーシアが44秒でAPPARE!を決めた。イラン戦と同タイムだ。東大も7点までスポット確保していたがマレーシアのスピードと正確さに押し負けたかたちとなった。
東京大学は会場の光の具合で起きたKinectのトラブルが響いたもよう。自動制御を諦め、手動で操作していたようだ。それで決勝まで進んだのは凄いことだが、全ての力を出し切ることができなかったことに対し、チームリーダーの豊島さんは悔しさを滲ませていた。
勝利:マレーシア(44秒)
第2試合
予選5位VS予選4位
青:インドネシア
赤:タイ
優勝未経験校ながら安定の精密さ・強さで勝ち上がってきたタイ。インドネシアはAPPARE!未達成だが、得点力のあるチームだ。
タイは装填エリアに近いスポットから順番にとっていく戦略。インドネシアは中央に腰を据え、まずは奥の5Pスポットから狙った。空中でディスクが衝突する緊迫のバトル。お互い、妨害機構はないため、どちらが先にAPPARE!を決めるかの、シンプルなバトルだ。
1分50秒で両校APPARE!にリーチをかける、おたがい「のこり1スポット」となった中、ハナ差でタイがAPPARE!達成。どちらが勝ってもおかしくなかった戦い、両校に喝采が贈られた。
勝利:タイ(2分02秒)
第3試合
予選3位VS予選6位
青:ベトナム
赤:インド
ベトナムチームとインドチームによる応援合戦。
ベトナムチームのAPPARE!は自己ベストで30秒台。対するインドは得点とディスク撃ち落としによるAPPARE!妨害が決め手のトリッキーなチームだ。
両校順調なスタート。中央にマシンを据え、撃ち合う。ベトナムの精度が極めて高い……ディスクを3枚打てば、1枚はスポットを制している。
インドも負けじと得点を狙っていくが、ベトナムが圧倒的な強さでAPPARE!達成。44秒はマレーシアの出した大会ベスト記録と並ぶ。連射速度は毎秒1枚程度と思われるため、30枚足らずで全てのスポットを制したことになる。すごい……。優勝の超有力校と言えるだろう。
勝利:ベトナム(44秒)
第4試合
予選7位VS予選2位
青:ネパール
赤:東工大
さすがの調整力でAPPARE!タイムを着実に縮めてきている東工大。ネパールはAPPARE!未達成ながら静かに得点を重ねて勝利を積み重ねてきたチームだ。
東工大がどんどんディスクを打ち出す! 目標に入れているのは相手校ではないように見える……。しかし、自分のディスクを落としてしまったり、スポットに嫌われて得点にいたらないシーンが目立つ。2分程度で全てのディスクを打ち尽くした。
ネパールは東工大より出遅れる。マシントラブルが発生してリスタートし、東工大の球切れのあとに投射を始めた。2点獲得して奥の5Pスポットを狙うことで逆転を狙うが、終了直前にディスクのジャム発生! リスタートのうちに3分が過ぎ、試合終了となった。
東工大はAPPARE!未達成、得点で勝利と、不安が残る結果になったか…?と思っていたら、チームリーダーの谷さんが「この試合で良いデータが手に入っている。次の試合もいけそうです」とのコメント! このクレバーさが東工大の成長力、東工大の勝負強さだ。
勝利:東工大(10-2)
準決勝 まさかの第三のマッチ!
第1試合
青:マレーシア
赤:タイ
最速APPARE!のマレーシアは前回優勝校。対するは、素晴らしい精密さのタイ。どちらのマシンも試合を重ねるごとに強くなっているように思う。
スタート、マレーシアが一瞬スタートで立ち止まる(どうした!?)タイが一足早く投射を始めるがマレーシアも負けていない。瞬きする間もないほどあっという間にスポットが埋まっていく。
1分5秒で両校APPARE!にリーチをかける。どちらも5Pスポットを残すのみ、投射のタイミングも同じで、どちらが先に乗せるか分からなくなってきたところで、両校ほぼ同時にAPPARE!を達成。審議の末に出た結論は、なんと…
「APPARE!同時達成のため再試合」
準決勝第2試合の後に再試合が実施されることになった。
結果:同時APPARE!達成につき引き分け再試合(1分10秒)
第2試合
青:ベトナム
赤:東京工業大学
自動装填でタイムアドバンテージを持つベトナム。自動装填システムはなんと「ディスクの手動装填禁止」というルールの勘違いによって生まれたものだそうだ。
東京工業大学は、準々決勝でのパラメータ獲得が強みになったか? 現時点でのAPPARE!達成最短時間は1分4秒だ。どこまで縮められるか。
スタート! 2秒ほど早く、ベトナムが投射モーションに入った。しかし東工大も足が速く、すぐに追いついた。たしかに先程のマッチより精度が上がっているように思う……なんて思っているうちにベトナムが全スポット制覇してAPPARE!を決める。タイムはなんと34秒、大会ベストを更新した。連射速度は毎秒3枚ほどの計算になるか。スタートから投射モーションに入るまでの時間が13秒間ほどだったから、投射を始めてから20秒ほどで全スポットを制したことになる。
……どうやらベトナムチームの自己ベストは32秒だそうだ。まだ強くなるのか……。
勝利:ベトナム(34秒)
第1試合(再試合)
青:マレーシア
赤:タイ
まさかの同時APPARE!による再試合。実況席からも「再試合はたまにあるが、同着が理由とは……」との声が漏れる。
再試合スタート! やはり、両校ともにマシンの摩耗などは感じらない。むしろ試合によるマシンの練度向上が感じられた。
今回もタイが一瞬早く投射を始め、2秒ほどおくれてマレーシアが続く。両校ともに、すごい精密さだ、「撃てば乗る」という感じになってきた。フィールドに落ちているディスクが非常に少ない……。
まばたきもできないうちに、マレーシアがAPPARE!達成。二連覇が目前に迫っている。
勝利:マレーシア(41秒)
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