ロボコン

ABUロボコン2015 出場国・チーム情報&テストラン速報

ABUロボコン2015 インドネシア大会には、18の国と地域から、19チームが出場する。

中国……ただただヤバイ

中国は、3年ぶりに大会に帰って来たことになる。相当に「ヤバイ」自動機を作り上げているという事前情報で、間違いなく今大会で最も注目されているチームだ。ピットには常に人だかりができており、異様に人口密度の高い一角ができていた。

デバプラ編集部ももちろん、電子科技大学のテストランの様子に張り付いたが……、確かに、ヤバイ。重心が低く、張り付くように佇むロボット2台、そして「目」であり「頭脳」でもある巨大な「ブラックボックス」は、威容を誇っていた。もちろん人間相手のラリーは無限に続くかと思われるほどで、かなりの完成度だ。

さらにはそのディティールを見ていくと、プロユースのパーツや技術がふんだんに盛り込まれており、極めてハイスペック、と感じる。一例を挙げれば、カメラ。ASUS Xtionのフレームレートが60fpsと記憶しているが、中国チームが使っているものは100fpsとの情報。このデータ処理を行っているPCはブラックボックスに隠されている。「中に何が入っているの?」という質問に対して、「ちょっといいPC1台」との回答だったが、ボックスの通気穴にはいくつものファンが設置されている。気になる。

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中国に立ち向かうチームたち

前回大会で圧倒的な案程度を見せつけ優勝したのは、ベトナム・ラクホン大学だった。しかし今年は、そのラクホンを破りフンイエン技術師範大学が出場する。そのマシンは、まさかの全手動、ラバーでラケットを振る、「枯れた技術」のマシンだった(正確にはラバー+エアだが、メインはラバー)。

自動機で挑み、破れたラクホンが大会後、「中国のような完璧な自動機を作らないと、勝てない。そもそもの設計コンセプト選択の時点で誤った」という趣旨の言葉を発したと、フンイエンスタッフが教えてくれた。「誤った」のかどうかは別として、日本と同じような大会結果となったということか。

マレーシアはコート左右にカメラを設置し、XとYのうちの片方だけを自動制御する仕様になっていた。ラリーを続ける能力も備えており、優勝争いに絡む実力、と感じた。

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タイチームのマシンは、なんといっても巨大なモーターが特徴。ワット数など細かいデータを聞き出すことはできなかった(チームメンバーも把握していなかった)が、テストランではかなりのスピードを見せていた。

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地元インドネシアも強豪。昨年はベトナムに敗れたが、確かな技術力を見せてくれた。今回の2チームも、まずまずの動きを見せていた。バドミントンは、インドネシアでは国技と言っていいほどの人気だという。是が非でも勝ちたい大会なのではないだろうか。

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出場国・チーム一覧

中国:電子科技大学
エジプト:ヘルワン大学
フィジー:南太平洋大学
香港:香港科技大学
インド:ニルマ大学
インドネシア①:バンドン工科大学
インドネシア②:バタムポリテクニック
*ホスト国につき2チーム
イラン:シャヒード・バーホナル大学
日本:早稲田大学
カザフスタン:国際 IT大学
韓国:ソウル科学技術大学校
マレーシア:マレーシア工科大学
モンゴル:モンゴル工科大学
ネパール:トリブバン大学
パキスタン:タキシラ工科大学付属工学高等研究センター
ロシア:ドン国立工科大学
スリランカ:ペラデニア大学
タイ:ウォンチャワリットクン大学
ベトナム:フンイエン技術師範大学

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高専ロボコン2018解剖計画
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