ABUロボコン2014決勝 日本 VS ベトナム
図らずも、去年と同一国のカードになった。
ベトナムにとっては雪辱の機会、と言えるかもしれない。大学も2年連続のラクホン大学だ。
日本にとっては王座を守る戦い、という見方もできるかもしれないが、昨年のチャンピオンは金沢工業大学。今の名工大メンバーにとっては、目の前のことだけしか見えていないだろう。
決勝のフィールドに入った日本チーム。応援席に手を振る余裕も見せる。
しかし、会場の緊張は高まる一方だ。
両国の紹介ビデオが終わり、ついに試合開始!
日本のスタートはスムーズにいっている。慌てる様子も無い。
シーソーはほぼ互角。
若干ベトナムがリードするが、ブランコで両チームが並ぶ。ベトナムはいつものようにあっという間にクリア。しかし、日本はブランコへの子機の設置に手間取ってしまう!
その間にベトナムはポールウォークへ走る。
遅れて日本もポールウォークへ。
しかし、しかし。
ベトナムの牙城は崩れなかった。
すでにポールウォークをこなしたベトナムは、ジャングルジムを駆け上がりSHABAASH。
また47秒だった。
会場は地響きにも似た歓声に包まれる。両国チームの応援席だけでなく、全体から大きな拍手と歓喜・祝福の声。
大きなベトナム国旗を持って走り回るメンバー。ベトナムのスタッフ、関係者も一緒になって走り出す。
その間名工大チームは、フィールドにいた3人だけでなく、その他のメンバーも集まっていた。
日本応援席からはチームに向けて声援。聞き取れないがきっと、よくやった、ということのように思える。
そしてベトナムチームがまたフィールドに戻ってくる。それに押されるように日本チームはフィールドを降り、ベトナムチームを、応援席を見上げた。
ABUアジア・太平洋ロボットコンテストーABUロボコン2014は、圧倒的な精度と安定度を誇ったベトナム・ラクホン大学の優勝で幕を下ろした。
この会場にいる参加者以外の人々は、きっとこの熱い戦いに参加している学生全員がうらやましいに違いない! みんな、スーパークールだ!
Photograh by Nitin LawatePhotograh by Nitin LawatePhotograh by Nitin Lawate