電子工作と私 〜Pluto編〜

「Pluto」の金田賢哉さんと市東拓郎さんに、子どもの頃に夢中になった電子工作について伺いました。

Plutoの金田賢哉さんと市東拓郎さん

Q.初めてチャレンジした電子工作は?

市東さん:小学校4年生ぐらいのときに、「流星フラッシャー」をつくりました。秋葉原で、1,000円ぐらいで売っているキットです。電車のドアの上に設置されている、LEDが点滅するボードがありますよね。ちょうどそういう車輌が出始めた時期で、あれが僕はスゴく欲しくて(笑)、「流星フラッシャー」をつくったんです。
金田さん:自転車でお湯を沸かすヤツかな。それは電子工作じゃないか(笑)。僕は「フリップフロップ」ですね。NANDのチップで。確か中学一年だったと思うんですけど、電気でモノを記憶できるっていう話を先生から聞いてつくってみようと思ったんです。情報を保存して取り出せるっていうのに感動したのを覚えています。

PlutoPluto

 

Q.現在も電子工作はやっていますか?

金田さん:「Plutoステーション」のICに、そのままはんだ付けをしてプリミティブなヤツをつくったりはよくしますよ(笑)。
市東さん:僕は電車の制御装置をどうしてもつくりたくて(笑)。
金田さん:出た、マニアック(笑)。
市東さん:でも、それを動かすためのモータがなかなか売ってなくて。あっても値段が高いし大きいし。最近、小型のヤツが見つかって、どっちがいいかと悩んでいます。ICはできているんですけど、本物の電車の音に合わせたいし。日比谷線の音にしたいんですよね。
金田さん:もう、わかんない(笑)。

 

Q.好きなデバイスは?

市東さん:東武鉄道の20050系という車輌のVVVFインバータというモータを制御する装置があるんですよ。東洋電機製のGTOサイリスタを使っていて、それが好きです。多分、3~4年後に廃車になると思うので、密かに狙っています。いい音がするんですよね(笑)。
金田さん:僕は大学の研究がジェットエンジンで、自分でもエンジンをつくるので、H8のマイコンにはスゴく馴染みがありますね。それぐらいがマニアックじゃなくていいんじゃないですか(笑)。

Plutoの金田賢哉さんと市東拓郎さん

 

Q.将来の夢は?

金田さん:空を飛びたい(笑)。自分でエンジンをつくって。地面に這いつくばって人ごみの中で生きてるから、ときどき思うんですよね。空があいてるじゃんって(笑)。軽い気持ちで空を飛びたいです。
市東さん:僕は大学でも専攻している量子力学の相対性理論をちゃんと理解したいですね。多分まだ誰もちゃんとは理解してないと思うんで。
金田さん:電車系じゃないんだ(笑)。
市東さん:宇宙の成り立ちにスゴい興味があるんで、生きているうちに解き明かしたいんですよ。論文を書くのは嫌いなんで、論文にはしたくない(笑)。死ぬまでかかってもいい。趣味で自由にやっていきたいですね。
金田さん:電子工作とか関係なくなっちゃってすいません(笑)。

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