電流を流すと発光する半導体素子の一種。発光ダイオードとも呼ぶ。発光色は赤、緑、オレンジなどが一般的だったが、難しいとされていた青色ダイオードの実用化で赤・青・緑の光の三原色が揃った。これらの組み合わせで白色を含むさまざまな色の光を作ることができようになり、フルカラーの表示装置や照明などの用途が拡大した。省電力で長寿命な特性を持つことから、2011年の東日本大震災の影響を受けて日本全国で節電意識が高まり、企業や一般家庭において蛍光灯、白熱球などの照明から省エネルギーのLED照明への移行が急速に進んだ。