2017年8月8日、TechShare株式会社より、ASUS製のシングルボードコンピュータ(SBC)「Tinker Board」の国内販売が開始されました。
デバプラ編集部内でも、さっそく購入しようとカートに入れるも、ついでに他の商品も…と選んでいるうちに完売…無念!というわけで、今回は、そんな電子工作ファン、エンジニア界隈で話題となっている「Tinker Board」についてご紹介します。
Tinker Boardは、ASUSが開発したLinuxベースのシングルボードコンピューター(SBC)で、1月にアメリカとヨーロッパの一部の地域で発売されており、技適も取得済みでしたが、日本国内での正式な販売は、これまでありませんでした。
シングルボードコンピューター(SBC)といえば、やはり気になるのは、Raspberry Pi 3との比較ですが、大きさは同サイズで、CPU/GPUは約2倍の処理能力を実現しているほか、メモリーも2GB。さらにWi-Fi、Bluetoothは、日本国内の技術的号を取得しているので信頼性もお墨付き。
対応OSは、Tinker OS(Debian)のほか、Android 6.0をサポートしています。
さらに、ギガビットイーサー、HD Codecのオーディオや4K Decodeなどの機能も備えています。
Tinker Boardの注目ポイント!
ここで、普段から、ラズパイなどを使って電子工作を趣味としているデバプラ編集部のエンジニアに、Tinker Boardの注目ポイントを聞いてみました!
- CPU性能が良い(1.2Ghz→1.8Ghz)
- メモリが多い(1GB→2GB)
- ネットワークが速い(100Mbps→1GBps)
- 音声出力のサンプルレートが高く音質が良い(48K/16bit→192K/24bit)
- より大きな容量のSDカードを扱える(SDIO2.0 SDHC 32GBまで対応→SDIO3.0 SDXC 2TBまで対応)
- 公式配布OSがLinuxだけでなくAndroidも配布されている
やはり、Raspberry Piと比較すると、ワンランク上のスペックという位置づけで間違いないよう!
その分、お値段も市場価格で比較すると、約2倍近い価格となっています。(Tinker Boardキャンペーン価格7,980円 ※2018年8月15日現在)
ハイスペックを活かした利用方法は?
そして、肝心な使い方!通常、計算処理はサーバーへアップロードして実施するため、IoT用途では現状のRaspberry Pi 3でも十分。いわゆる電子工作単体では活かしにくく、高スペックを持て余してしまうのでは?!という声も上がる一方、では一体、どういった活用方法が考えられるのでしょうか?
例えば…
- 画像処理や音声認識などに利用する
- Fire TV StickやChromecast、Apple TVのようなメディアセンターとして使用する(Raspberry Piでも利用できるが、4K DecodeやHD Codecにも対応しているので、高画質でも安定した出力が期待できそう)
- 小さなサーバーとして利用する など…
特にシングルボードコンピュータ(SBC)単体で、計算処理やメモリが必要な場合に有効活用ができそうですね!
Tinker Board スペック詳細
- Processor : Rockchip® RK3288 クアッドコア1.8GHz
- GPU: ARM Mali-T764 GPU
- Memory:2GB RAM
- Wifi ※
- Bluetooth ※
- GbE
- 4K Decode
- HD Codec (Audio)
- OS Support: Tinker OS(Debian), Android 6.0
※日本国内の技術適合取得済み。
2017年8月中は入荷が限定的な数量となっているため、お一人様につき一個の購入制限となっているよう。
気になる方は、ぜひASUS Tinker Boardをチェックしてみてはいかがでしょうか!?