ロボコン

「あの時のピットvol.4」
ローム賞受賞校、有明高専に聞いた高専ロボコン2022!~2023大会への意気込み編~

10月15日に、各地区大会の中でも出場校が最も多い、九州沖縄地区大会が開催される!

本連載の4回目は、2022年の高専ロボコン出場校でローム賞受賞校である有明工業高等専門学校(以下、有明高専)にインタビューを実施!

 

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有明高専の「あの時のピット」

Q:2022年大会の努力したポイントを教えてください!

A:私たちは、勝敗ではなく観客を魅了することをロボット制作の最優先事項と考えています。そのため、アイデア出しと、そのアイデアを実現することに尽力しました。ラケットで紙飛行機が飛ぶことを発見し、ラケットから優しく放たれた飛行機の美しい軌道も見どころの、ほかのチームにはないコンセプトのロボットとなりました!

 

ロボット制作では、制作とメンテナンスが煩雑にならないように、シンプルな設計を心掛けました。少数精鋭かつ下級生が多かったこのメンバーで、それぞれの協力と頑張りが形になったロボットだったのです。

チームを取りまとめるため、リーダーを含む上級生は下級生と積極的にコミュニケーションをとり、小さな意見、悩みも聞き逃さないように心掛けました。チーム内も非常に仲が良く、その結果、トラブルが発生しても柔軟に対応することが出来ました。この雰囲気の良さこそが、有明高専らしさです。

 

Q:ロボットの制作はいかがでしたか。

A:ロボットにラケットを装着し、いざ紙飛行機を飛ばそうとしてもなかなかうまく飛びませんでした。そこで、ラケットに治具を取り付けることで紙飛行機にブレがなくなり、綺麗に飛ぶようになりました。当初はラケットそのものに拘っていた私たちの考えを打破するアイデアが、問題を解決するのに役立ちました。そして、ロボットの製作と改良において複雑な設計を避け、計画を修正したことで、大会までスムーズに製作進行ができました。

 

Q:2022年大会終了から2023年大会ルール発表までの過ごし方を教えてください!

A:九州沖縄地域の高専が集う、九州沖縄共同ロボコンに参加しました。1・2年生限定の大会で、多くのメンバーがロボット設計、プログラム初体験となる機会になりました。また、使用経験の少ない部品やアクチュエータを用いて簡単な装置を作り、扱い方や制御方法を習得。さらには、熊本高専熊本キャンパスのロボコンメンバーを招き、技術交流を行うなど有意義なオフシーズンを過ごしました。

 

Q:2023年大会の意気込みをどうぞ!

A:有明高専は2年連続での全国大会出場を目標にしています。

見た目やコンセプトで観客の皆さんを楽しませることはもちろん、しっかりとフルーツを収穫できるよう、調整を重ねています。

見てくださる方、応援してくださる方に喜んでいただけるよう、チーム全員で最後まで頑張ります!

 

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大会当日はライブ配信もあります!

 

 

今回の連載の流れ

高専ロボコン2017解剖計画
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