ロボコン / 高専ロボコン2015

高専ロボコン2015 デバプラ的まとめ

2015年11月22日に行われた高専ロボコン2015。結果は、奈良高専・大和の優勝&ロボコン大賞ということで、昨年と同じ、ダブルクラウンとなった。また、近畿勢が優勝旗を持ち帰るのは、28回の歴史で初めてのこと。

今回の優勝予想は、実に聞く人々によってまちまち。それだけ混戦、先が見えない大会だった、と言えるだろう。優勝争いにからんだチームを大別すると、ふたつのタイプに分けられるように思えた。ひとつは3本 or 6本をほぼ同時発射し一気にVゴールを狙う「一撃タイプ」。地区大会で12秒というタイムを叩きだした産技高専・荒川が筆頭に挙げられる。一方で、一本一本を次々にクリアしていく「着実タイプ」。これは多くのチームが採用していた。

そこだけを切り取れば、一撃タイプが有利なようにも思える。また、なんと言っても勝ち方が派手で、印象に残る。しかし、地区大会を通して見えてきたのは、どちらも決定的なものではない、ということ。一撃タイプも、決まらなければリロードに時間がかかる。残った1本へのチャレンジも、苦戦をしているシーンが見受けられた。一方で着実タイプは、どうしても時間がかかる。一撃タイプが本領を発揮すれば、仕事をしないうちに決着が付いてしまう可能性がある。さらには、中央ポールへの多本がけを狙うかどうか、というオプションも存在する。

ここに防御やその時々の調子、そして何より試合中のとっさの判断という要素が加わり、勝敗は極めて微妙なものになっていたように思う。繰り返しになるが、このルールは、技術力はもちろん、戦略・戦術、さらにはメンタルまでが重要な、かなりの完成度のものだった、と言えるのではないか。そして各校は、その想定を超えたパフォーマンスを見せてくれたのではないか。

そんな状況の中、トーナメントの頂点にたどり着いたのは、9本の砲台を備え一撃狙いができる奈良高専のマシンだった。練習時には、8秒でのVゴールを行っていたという。特筆すべきは、直径4mという大きな輪。これを確実に広げて射出できる仕組みを設けたことで、中央への3本がけによる高得点、Vゴール、そしてどうしてもかけられない場所へのリカバリーまでをこなすことができるようになり、戦略・戦術の幅が極めて広くなった。さらには一瞬の判断でその幅を使いこなした、3名のクルーも賞賛されるべきだろう。地区大会決勝で、点数勝負の末に明石高専に敗れたことも、全国制覇への布石になっていったのかもしれない。

もちろん、その他のチームのパフォーマンスも、すばらしいものばかりだった。対戦の結果だけではなく、ユニークなビジュアルや動きで会場を沸かせたチーム、美しい設計をものにしたチーム、極めて難易度の高い制御をやってのけたチーム……等々、デバプラ編集部は、全ての参加者に心からの拍手を送りたい。

NHKでの放送は、12月23日(水・祝)午前10:05〜。1時間45分という長尺だ。

また、デバプラでは、引き続きこの大会のフォロー企画を準備中。ぜひ楽しみにお待ち頂きたい。

デバプラ 高専ロボコン2015記事まとめ

▼大会プレビュー。ルールのおさらいとテストランの模様。
地区大会から改良を施してきたチームも。吉と出るか凶とでるか。
高専ロボコン2015! 両国国技館より大会直前プレビュー

▼1回戦の11試合速報。のっけからVゴール続出の、ハイレベルな対戦。
高専ロボコン2015全国大会 1回戦速報

▼2回戦の7試合。長野が大量得点を見せる。一関対荒川はスピードスター対決。
この時点でも、優勝候補が見えない。
高専ロボコン2015全国大会 2回戦速報

▼準々決勝。熱い熱い4試合。長野対奈良は、大量得点の大接戦。明石対旭川は壮絶な打ち合い。
荒川対高松はVゴール争い。そして和歌山対八代は防御の戦い。
高専ロボコン2015全国大会 準々決勝速報

▼準決勝。地区大会決勝の再戦となった、奈良対明石。そして1回戦の再現となった高松対八代。
高専ロボコン2015全国大会 準決勝速報

▼決勝。エキシビションは誰もが楽しめる2チーム。そして決勝は、29秒・4mの衝撃。
高専ロボコン2015全国大会 決勝!速報

▼出場校・クルー一覧。みなさんいい顔! ロボット写真、ワンポイント紹介も。
高専ロボコン2015:出場校紹介

 

NHK学生ロボコン2018
Device Plus 編集部

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