ロボコン

予選リーグ2巡目:NHK学生ロボコン2017

続いて予選第2巡目の様子をお届けする。観客席発のTwitterに、「赤ゾーンからの空調が強い」という指摘がある。テストランでは分からなかった現象がどう影響するか? 会場の熱は高い。

第9試合

青:千葉大学、赤:東京工業大学

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テストランではディスクセット時のジャムに悩まされた東京工業大学と、第1試合では確実な点数かせぎで勝利を収めた千葉大学。

東工大はAPPARE!狙い。懸案だったジャムも見られない。しっかり合わせ込んできた様子だ。千葉大学は今回も中央スポットを集中して狙うが、東京大がスポットを1つづつ制し、APPARE!を決めた。

結果:東工大APPARE!達成(1分46秒)、千葉大2点。東工大の勝利。

第10試合

青:早稲田大学、赤:豊橋技術科学大学

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2015年高専ロボコン「輪花繚乱」の機構を思い出す豊橋技術大学と、横浜国立大学に惜敗を喫した早稲田大学。早稲田はセッティングタイムにディスク個体差を治具で選別している。

早稲田が一枚ずつ打ち出しているあいだに豊橋がまとめ投げで大量を狙う。残弾が減ると早稲田の様子を見ながら射出機構を変え、点数を重ねる作戦を柔軟に切り替えていた。

結果:豊橋技科大学5点、早稲田大学3点。両校の戦略的なかけひきが熱いバトルを豊橋が制した。

第11試合

青:金沢工業大学、赤:新潟大学

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ロボットアーム1本からとても精度の高い投てきをみせた新潟大学と、1巡目でさすがの勝負強さをみせた、金沢工業大学。

両校、ディスクにバックスピンをかけて投げる「投てきvs射出」の機構勝負だ。両校とも本当に精度が高い。フィールドに落下したディスクがほぼかたまっている。両校とも、相手の出方によってAPPARE!狙いと点数狙いを目まぐるしく変えている。熱い!

結果:新潟大学12点、金沢工業大学8点。かけひきを制した新潟大学の勝利。

第12試合

青:三重大学、赤:徳島文理大学

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一見シンプルな射出機構だが、微調整が効く徳島文理大学と、確実にAPPARE!を狙える有力校の三重大学。

三重は明確にAPPARE!狙い。手前のスポットから狙っていく。文理は径の大きな中央のスポットを重点的に狙っていく作戦のようだ。文理はなかなか乗らず苦労している。

結果:三重大学5点、徳島文理大学0点で三重大学の勝利。徳島文理大学はワザの多さを活かしきれない悔しい結果となった。

第13試合

青:首都大学東京、赤:長崎総合科学大学

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6つの砲台から一斉に打ち出されるディスクのモーションが華やかな長崎総合科学大学と、強豪校東大を下した首都大学東京。

派手な打ち合いになる。首都大学東京がいちはやくディスクを使い切り、続いて長崎総合科学大学もディスクを全て射出した。飛び交うディスクに見とれているうちに、あっという間に試合が終わってしまった……。

結果:長崎総合科学大学10点、首都大学東京4点で長崎総合科学大学の勝利。

第14試合

青:工学院大学、赤:九州大学

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複数のロボットアームのメカメカしさが「ザ・ロボット」という感じで記者好みの九州大学と、高速連射で大量得点を狙う工学院大学。

九州大学が射出モーションに入っている間に、工学院大学が機敏な連射で鮮やかにAPPARE!達成! APPARE!最短タイムに会場が盛り上がる。

結果:工学院大学 APPARE!(0分43秒)、九州大学1点で工学院大学の勝利。次回は九大の6本のロボットアームをぜひ観たい。

第15試合

青:東京農工大学、赤:立命館大学

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3年ぶりの出場、立命館が、派手な射出モーションで存在感がある東京農工大学に挑む。

農工大の露払い(ボール落とし)の圧縮ディスク射出が注目を集める。立命館は中央スポットを集中して狙う加点作戦だ。農工大は重ね投げで複数のスポットにディスクをおいたところで残弾を温存して立命館の出方をうかがう。立命館は必死で追い上げるが農工大の点差を埋めることができなかった。

結果:東京農工大学11点、立命館大学4点。東京農工大の強さが際立つ試合だった。東京農工大学は予選リーグ2勝。決勝トーナメントへの進出を決めた。

第16試合

青:京都工芸繊維大学、赤:仙台高専名取

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唯一の高専チーム、仙台高専名取と第一試合でAPPARE!を決めた京都工芸繊維大学。

仙台、京都ともに一枚ずつの確実な射出でスポットを狙うが、とにかく目立つのは京都の精密さ。20枚ちょっとの射出でAPPARE!を決めた。フィールドに落ちている京都のディスクがとても少ない。仙台名取も追い上げるが、京都の圧倒的な強さには敵わず、悔しい結果となった。

結果:京都工芸繊維大学APPARE!達成 仙台高専名取2点。京都工芸繊維大学は予選2勝で決勝トーナメント進出を決めた。

予選リーグ3巡目へ続く

出場ロボット解剖計画
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