ロボコン

決勝 東京大学×豊橋技術科学大学 速報:NHK学生ロボコン2016 

エキシビション

決勝! の前に、エキシビション。農工大と九州職能のマシンを、明和電気・土佐さんが操縦する。土佐さんの見事な腰の入りっぷりに、会場の空気が和んだ。

さらには、池澤あやかさんは九州職能のマシン。池澤さん自らの選択、とのこと。「初出場、創部2年でChai-Yoはすごい!」という理由だった。目のつけどころがさすがギーク・アクトレス。

 

いよいよ決勝:東京大学×豊橋技術科学大学

そして再び、会場は決戦モードへ。空気が一瞬で変わる。

これまで豊橋は、直接対決で東大に負けたことがないという噂を耳にした。

しかし、今日の両者のこれまでの最速タイムは、おそらく東大が数秒速い。果たして。

東大が風力と磁力のハイブリッドなシステムにしたのは、「ファンの音がうるさい」と周囲からクレームが出るため、という話を聞いた。また、東大は屋内練習場を確保できず、屋根はあるものの吹きさらしの場所で練習をせざるを得ないとも。デバプラでは、この決して恵まれた環境ではないにも関わらず、毎年成果を出し続ける秘密に迫りたい。

豊橋リーダーの安井さんは、「なんとかここまでたどり着きました」という心境とのこと。

エコロボットは2.5kg、エンコーダとジャイロによる自己位置推定、吸引機構でグリップを上げる、ポールを登り切るのに2.4秒、白線の検出は1mm精度、と数々の技術が詰め込まれている。

最後のセッティングタイム1分。両者とも、落ち着いて見える。ひとつひとつ、チェック項目を確実にこなしているようだ。

そして、5秒前、3、2、1、スタート!

ほぼ同進行、ポールにたどり着いたのは、わずかに東大が速い。

受け渡しは両者成功。プロペラの設置は……、東大が、成功! Chai-Yo! タイムは同タイム。16秒。しかし、わずかの差で、東大が栄光と、タイへの切符を勝ち取った。勝敗は、実にコンマ数秒の世界だった。

豊橋、敗者インタビューでは素直に相手の強さを認める潔さ。会場からは大きな拍手。リーダー安井さんはマイクを持って応援団への感謝のメッセージ。

……アツかった、というのが取材班の率直な感想。最後の最後で豊橋と東大がビシっと技術力を見せつけてくれたことはもちろん、全体を通して、どのチームもきちんと「動いて」いた印象だった。デバプラとしては、この点をなにより嬉しく思う。

今回は限られた時間の中で、皆さんの自慢のポイントを十分にお聞きできなかったと思う。技術的な部分をフォローする企画も準備中なので、まだデバプラにご注目をいただきたい。

そして気になるのは、すでに来月に迫っているABU。2012年以来の出場となる東京大学、ぜひ納得のいく大会にしていただきたいと思う。Chai-Yo!

各賞

優勝:東京大学 RoboTech
準優勝:豊橋技術科学大学 とよはし☆ロボコンズ
アイデア賞:大阪工業大学 大工大エンジュニア
技術賞:金沢工業大学 翠嵐
デザイン賞:九州大学 KURT

 

 

決勝結果

高専ロボコン2018解剖計画
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