長崎総合科学大学vs大阪大学
前試合で不調に見舞われた両大学の決戦となる。阪大、無事調整できたか、難なくTZ1〜TZ2のスローイングを成功させる。その後リトライに。長崎はピックアップを行うも、その後マシントラブルで手こずる。
数10秒後、復旧した阪大は3投目にてロンバイを達成。1分50秒の出来事だった。ちなみにゴールデンシャトルは大阪を象徴する虎柄だ。残念ながら決勝トーナメント出場とはならなかったものの、シード校本来の実力を発揮できたと言えるだろう。
長岡技術科学大学vs信州大学
吸引音とともに勢いよく飛び出した長岡は、そのままTZ1とTZ2への投てきを成功する。しかし直後マシントラブルに。一方信州は着実にノーマルリングをクリア、その後信州の金色のりんご(ゴールデンシャトルコック)を5回投げるがロンバイならず. 長岡はそのまま調子が上がらずタイムアップ。信州大学の勝利となった。
九州大学vs京都工芸繊維大学
青ゾーンに現れた九大を出迎えたのは、盛り上がる九大応援団だった。ラックごと持ち上げ、スライドさせてシャトルコックを受け渡す九大のキャリーイングロボットは安定の作動。ストレートでロンバイへの挑戦権を手にした。前回戦で好調な動きを見せた京都工芸繊維大学だったが、九大の俊敏性には追いつけず。2投目にしてロンバイを手にした九大は強かった。34秒。
早稲田大学vs東京大学
さあ会場がどよめく。想像を絶する速さを誇る東大の再登場だ。早稲田、その動きを封じることはできるか?
スタート直後、フィールドを疾走する東大スローイングロボット「彼女」。恐ろしいほどの的確な精度で次々とリングをクリアしていく。そのまま難なくロンバイを決めた東大。信じられないが、これはすべて15秒間での出来事だ。そしてこのタイムは前マッチと同タイム。青赤両方を無事にクリアしたことになる。
金沢工業大学vs名古屋工業大学
前試合でロボットとメンバーが衝突し、修理を要していた金沢。復旧したという情報もあったが、スタートと同時に、自動ロボットが暴走する。しかし名古屋もリトライがかかる展開。
両チームもくもくとマシンを修理する中、両者の応援が会場をこだました。先に動いたのは名古屋。TZ1~2への投てきをクリアし、ロンバイ挑戦へ。会場の注目が集まったひとつのゴールデンシャトルは、無事ゴールデンカップに着地した。1分34秒でのロンバイ達成となる。時間内でのリカバーから、決勝トーナメント進出を決めた名古屋であった。
紛れもない強豪、金沢工業は予選リーグで敗退。その「龍」が翔ることはなかった。しかし、誰もがまた、この場に君臨するメンバーの姿を見たいと思っているはずだ。
富山大学vs豊橋技術科学大学
豊橋のお家芸とも言える吸引式の移動がここでも炸裂した。流れるような作業でノーマルリングをクリアし、ロンバイにトライ。スローイングロボットから瞬時に放たれた2つのシャトルコックのうちひとつが、ゴールデンカップに着地。22秒のロンバイで豊橋は勝利を飾った。
その後、評価判定のために富山は競技を続行。苦戦するチームに「とみロボ! とみやま!」と熱い声援が飛んだ。そして会場からも大きな声援、拍手。
東京工業大学vs岐阜大学
波乱の対戦となった。快調に1投目を成功させた東工大だが、直後トラブルが発生。シャトルコックを落とし、そのままリトライへ。その間に岐阜大がTZ1をクリア。東工大苦しい。残り時間1分の時点で、岐阜大のリードへ! 東工大、どうにか復旧しロンバイへの挑戦権を手にするが、その後もゴールデンシャトルコックを落とすミスが。一部では青ゾーンへの相性の悪さを指摘する声も上がるが、原因は不明だ。手に汗握る展開の中、東工大はロンバイならずともゴールデンリングへの投てきを成功させた。62−33で決着したが、あと数秒競技時間があれば更に逆転されうる展開であった東工大だった。
試合全体として、どちらが勝ってもおかしくない展開。これまでで最も大きな声援が生まれる好試合だった。今大会イチの名勝負、となるかもしれない。
千葉大学vs三重大学
順調に動き出し1投目を成功させた三重大だが、その後スローイングの精度が厳しい。一方千葉も、スタート直後からマシントラブルに見舞われた。三重大はノーマルシャトルコックを使い切ってしまい、ラックへ再装填する作業へ。復旧を果たした千葉大はスローイングまでたどり着くも、ノーマルリング通過ならず。再帰した三重大は2分39秒でロンバイ達成へ。
対戦時間終了後、審査のために競技を続ける千葉大学。ロンバイを決めて、暖かい拍手が会場をこだました。