ついにこの週末がやってきましたよ。
デバプラはもちろん今年も学生ロボコンを総力レポート。代々木オリセンから大田区総合体育館へと場所を移しても、編集部全員でがっつりと大会に密着して、最速の情報提供を目指す所存。
速報はいつものようにFacebookとTwitterで行う。そしてさらに今回は、2014年大会でABUに行った、あのヒサケンこと久野顕司さんも取材班に加わっていただいて、よりディープな記事をお届けする予定だ。乞うご期待!
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学生ロボコン2016 ルールのおさらい
今年のテーマは、「エネルギー」。山と谷、川を乗り越え、その先にある風力タービンにプロペラを取り付ける、というもの。……と書いても分かりづらいと思うので、ABU公式の動画を貼り付けておく。
前半は、いわゆるライントレーサーの要領と考えていいだろう。しかし、問題は子機= “エコロボット” が動力を備えてはいけない、というルール。エコロボット側に許されたのはステアリングのためのアクチュエータひとつのみ。親機= “ハイブリッドロボット” が、風力や磁力などを用いて、エコロボットに接触しない形で推進力を与えなくてはいけない。
おそらくは風力を使うチームが多いと予想されるが、登り下り、そしてクランクを正確かつスピードを保ってクリアするためには、相当な精度が必要だろう。特にRiverと呼ばれるジグザグ部では、ショートカットするような軌道にしなければスピードは上がらない。技術力が試される箇所だ。
後半は、ゴール地点のポールに登り、その頂点に風力発電のプロペラを取り付ける作業になる。ポールに登るのはハイブリッドロボットで、つまりハイブリッドとは、エコロボットの推進力を生むこととプロペラを取り付ける作業、ふたつの機構を指す(と思われる)。
この作業のポイントは、ハイブリッドロボットが全自動か手動か、というもの。エコロボットが最終地点まで達した後、
- 手動なら、ハイブリッドロボットはいったん「ハイブリッドロボットスタートゾーン2」に戻らなくてはならない。
- 全自動なら、「ハイブリッドロボットスタートゾーン2」に戻らず、すぐにポールに登って良い。
……というルールがあるのだ。
「ハイブリッドロボットスタートゾーン2」は、フィールドのゴール側スミにある。この地点を経由しなくてはならないかどうかで、タイムは少なく見積もっても10秒以上の差になってくるはずだ。タイ運営によるルール設定の思想は明らかではないが、明らかに全自動が有利、と言っていいだろう。
いずれにせよ、ハイブリッドロボットは、エコロボットからプロペラを受け取り、ポールに登り、その先端にあるタービンにプロペラを取り付けると、「Chai-Yo!」=今年のABU開催国であるタイの言葉でバンザイ=ミッションコンプリートとなる。
もちろんこれまでのように、2チームが同時にスタートし速かったチームの勝利、どちらもChai-Yoとならなかった場合は得点での勝敗、という基本フォーマットは変わらない。
ただ今現地では、本番フィールドでのセンサチェックとテストランの真っ最中。
決戦は明日、7月10日(日) 12時頃から。いざ、祭りだ!
NHK学生ロボコン2016 開催概要
学生ロボコン 開催日:2016年7月10日(日)
場所:大田区総合体育館
公式サイト:http://www.official-robocon.com/
NHK学生ロボコン2016 出場校一覧
北見工業大学
静岡理工科大学
千葉大学
金沢工業大学
工学院大学
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東京工科大学
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東京工業大学
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