ロボコン

NHK学生ロボコン2018 デバプラは今年も安定の全力取材!

今年もこの季節がやってきた!
2018年6月10日、大田区総合体育館で「NHK学生ロボコン2018」が開催される。大いに盛り上がった昨年の30th大会から1年、さらに加速するロボコンをデパプラ編集部は総力取材。

……もちろん、われわれは今年も、本気だ。

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今年の競技テーマは「ネムコン “シャトルコック・スローイング”」

今年のテーマは、ベトナムの北部に住むタイー族の祭り「ネムコン」だ。ネムコンは美しく装飾されたシャトルコック(コン)を、高さ15mの位置にあるリングめがけて投げる祭りで、「すべての物を繁栄させたい、空の高いところへ飛びたい」という願いが込められているという。
今回はそんな美しい伝統行事をモチーフに、ABUロボコンへの出場権をかけた激戦が繰り広げられる。各チームが開発するのはキャリーイングロボットとスローイングロボット、自作のシャトルコック2種類(ノーマル・ゴールデン)だ。それらを使用し、赤と青に分かれて競い合う。

制限時間3分、ルールは以下の通り。

1.キャリーイングロボットがスローイングロボットにシャトルコックを渡す

最初の動作はローディングゾーンにて行われる。ノーマルシャトルコックは1回にひとつずつ、ゴールデンシャトルコックの場合は1回につき5個までの受け渡しが可能となっている。
注目すべきは「いかに正確かつ迅速にシャトルコックを渡すか」という点だ。受け渡しに成功すれば1ptになるため、気を抜くことはできない。どのような方法でシャトルコックを受け渡すか、序盤から各チームのアイディア勝負が始まっている。

2.シャトルコックをリングに向かって投げる

シャトルコックを受け取ったスローイングロボットは、スローイングゾーンからシャトルコックを宙に放つ。スローイングゾーンは2種類あり、リングから近いゾーンからのスローイングに成功すると10pt、遠いゾーンからの成功で15ptが加算される。
テールのつかみ方やシャトルコックの投げ方など、各チームの個性がはっきりと表れる箇所だ。今回大会の肝はまさにスローイングのコントロール。各チームがどのようにして精度を確保してくるのか注目しよう。

3.ゴールデンリングへの挑戦

2カ所からノーマルリングへのスローイングが成功すれば、競技フィールド中央にそびえるゴールデンリングへ挑戦することができる。ゴールデンリングを通過すれば30pt加算され、勝利へグッと近づく。

勝利条件

勝利条件は、以下の2点どちらかに当てはまったケースだ。

  • 3分間でより多くの得点を獲得した場合
  • “ロンバイ”を達成した場合

“ロンバイ”とはゴールデンリングの先に設置してあるプレートの上に、リングを通過したシャトルコックが着地したケースを指す。この場合、それまでの獲得点数に関わらず無条件に勝利確定だ。
ちなみにこの“ロンバイ”はベトナム語であり、「ロン=龍、バイ=飛ぶ」を意味している。宙を舞うシャトルコックを龍に例えたのだろう。

ベストシャトルコック賞

コントロールの精度や俊敏性といった勝敗に関わる要素の他に、遊び心あふれるユニークな見どころも。今回は勝敗とは別に「ベストシャトルコック賞」も審査される。これはシャトルコックの美しさを審査するもので、各チームのシャトルコックが宙に舞う様子にも目が離せない。
本来の「ネムコン」では、空を飛ぶ龍のように放物線を描くシャトルコックの美しさが祭りのハイライトになる。五穀豊穣を願い空高く飛ぶシャトルコック、本大会では各チームの想いを背負い個性豊かに宙を舞うのだろう。

ルールはこちらの動画からも確認できる!

熱戦をその目で。デバプラのリアルタイム速報にも乞うご期待!

正確性や緻密性、俊敏性といったロボットとしてのクオリティーが問われながらも、人の心をくすぐる柔軟な遊び心や美的センスも求められる「NHK学生ロボコン2018」。公式サイトで随時更新されるQ&Aは、ルール公開から約半年となる2018年4月10日の時点で第5弾が公開されるほどの質問が集まり、各チームの意気込みをひしひしと感じることができる。(記事公開時点では第6弾が公開されている)

今年もいよいよ決戦の火ぶたが切られる時が近づいてきた。当日を心して待たれよ!

NHK学生ロボコン2018 開催概要

開催日:2018年6月10日(日)
場所:大田区総合体育館
公式サイト:http://www.official-robocon.com/gakusei/

出場校一覧

北見工業大学:Team・Onion
千葉⼤学:CRS
東京工科大学:プロジェクトR
東京工業大学:Maquinista
東京大学 RoboTech
東京農⼯⼤学:R.U.R
早稲⽥⼤学:ROBOSTEP
横浜国立大学:Robo+ism
新潟大学:科学技術研究部
長岡技術科学大学:長岡Robologist
富山大学:TomiRobo
金沢工業大学:龍翔
信州⼤学:ALPS
岐阜大学:G-robo
豊橋技術科学大学:とよはし☆ロボコンズ
名古屋⼯業⼤学:ロボコン⼯房
三重⼤学:M³RC
鈴鹿工業高等専門学校:ロボテクラボ
京都工芸繊維大学:ForteFibre
大阪工業大学:大工大エンジュニア
⼤阪⼤学:Robohan
岡山大学:きびだんご団
九州⼤学:KURT
⻑崎総合科学⼤学:NiAS夢⼯房

高専ロボコン2019出場ロボット解剖計画
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