ドローン

次の週末はドローンを使った3Dマッピングを楽しもう!

初めてドローンに触れる時ってワクワクしますよね。条例などで禁止されていなければ、家の周りでも飛ばすことができます。自分の家の屋根や車、庭などの写真を撮ってみたり、悪天候の中で快適にドローンを操作することにも慣れてくるでしょう。ですが、数週間経った頃に「他にドローンで出来ることってないのだろうか?」という疑問が浮かんでくるかもしれません。
この記事ではそんな方のために、ドローンを使った新しい趣味をご紹介しますが、ドローンの飛行は一歩間違えると大変危険ですので、下記の資料には一度目を通して、安全な飛行を心がけてください。
無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール(国土交通省)
無人航空機飛行許可申請(国土交通省)
無人航空機(ドローン、ラジコン機等)の安全な飛行のためのガイドライン(国土交通省)

3Dマッピング1(イメージ)

ドローンの新しい使い方をご紹介
GoogleマップのストリートビューやGoogle Earthを利用したことはありますか?これらのアプリでは、自分の街を新たな視点から見ることができる一方で、1つ問題があります。それは古いデータが含まれたままの状態になっていること。中には数年間そのままになっているものもあります。Googleマップ上で場所や建物を探してみたら、実はもう存在してなかった、というのは結構なストレスですよね。
そんな中、ドローンを利用した3Dマッピングで、より良いマップを自分で作る方法があります。スタートに必要なのは、カメラとGPSを搭載したドローンのみです。撮影した写真と合わせて、DroneMapper RAPIDもしくはDroneDeployのような3Dマッピング用アプリを使用します。既に地理情報システムに親しんでいるのであれば、これらのアプリは使いやすく感じるでしょう。
3Dマッピング2(DroneMapperRapidスクショ)

DroneDeploy を使えば、近隣の3Dモデルを作成することも出来ます。以下の画像は、DroneDeployで作られた3Dモデルのプロパティをキャプチャしたものです。
3Dマッピング3(DroneDeployキャプチャ)

空撮した写真そのままのように見えますが、3Dモデルとして作成されているので、好きな角度から自由に見ることが出来ます。気になる方はこちらのリンクから確認してみてください。
英語ですがこちらの動画からもDrone Deployの機能紹介や、実際に作成された3Dモデルの完成図が確認できるので、参考にしてみてください。

より実用的な活用方法としては、例えば3Dマップを作成することで田畑の作物の状態をモニタリングすることが出来る、といった使い方もできます。
3Dマッピング4(作物)

ドローン初心者の方でも大丈夫です。ドローンについて書かれた書籍は多く出ていますし、ネット上にもドローンに関する役立つ情報が紹介されているので、心配であればまずは情報収集から始めましょう。

なぜドローンを使ったマッピングは人々を夢中にさせるのか
人々がなぜ趣味に楽しさを見出しているかを説明するのは少々難しいことですが、3Dマッピングがドローンをより面白い趣味にしてくれるのにはいくつか理由があります。ドローンを近所でただ飛ばすだけの場合、その中で変化が生まれることはほとんどありませんし、最悪の場合は操作が上達することすらないでしょう。何かを自作したりするのとは違い、最後に形として残る「努力の証」になるものが何もないのです。一方で、ドローンを使った3Dマッピングを追求し、新しいエリアを開拓していくことで、進歩を感じられると同時に、活動に意義を見出すことができます。オンラインで3Dマップを公開すれば、科学者だってそれを利用するかもしれません。とても素敵な趣味ではありませんか?

それでは早速具体的な方法について紹介していきましょう。

正しいドローンを選ぶ
3Dマッピング5(イメージ)

ドローンを使った3D マッピングを始めるには揃えるべきものがいくつかあります。具体的には、高品質なカメラとセンサーを搭載したドローンが必要になってくると思います。これに加え、ドローンをドローンマッピングアプリと連携させることが必要となります。まずは3Dマッピングアプリを二種類ほど選び(先ほど紹介したDroneMapper RAPIDやDroneDeploy)、ドローンとアプリの互換性をテストすることをお勧めします。ソフトウェアはドローンと同じくらい重要です。

3Dマッピング用にドローンを購入する場合に注目すべき点:
• カメラ:ドローンカメラの容量はどれくらいですか?写真は何枚撮影可能ですか?最低でも、12メガピクセルの解像度のものをオススメします。
• 飛行時間:30分近く飛行を続けることのできるドローンもあります。用途を広げて行きたいのであれば、飛行時間の長いドローンを選んだ方がいいでしょう。
• 安定性:たくさんの写真を撮影する場合は、安定度がその結果を左右します。スペックからドローンの安定性を推し量るのは難しいので、購入前にレビューを見て問題ないか確認しましょう。最高のドローンであっても、風や雨、その他の気象現象の影響を受けることは覚えておいてくださいね。
• 操作性:飛行中のカメラ操作・撮影を簡単にするためにも、操作性の良いドローンがオススメです。写真のクオリティが良いとマップのクオリティも上がります。
• ドローンを愛用している友人からの評価:ドローンが好きな友人がいれば、彼らにドローンについて聞いてみるのも良いでしょう。

3Dマップの作成に適した場所を選ぶ
ドローンと3Dマッピング用のソフトウェアを揃えた後にやるべきことは、撮影場所を決めることです。良いアイディアが思い浮かばない場合は、次のヒントを参考にして3Dマッピングの冒険を計画してみましょう。
• 都市部もしくは郊外:コンクリートジャングルと自然のどちらをマッピングするのか、自分がより楽しめる方を選びましょう。初心者の場合は、注意力不足になってしまったり周辺から苦情を受けたりする可能性もあるので、公園や郊外でのマッピングがお勧めです。
• 天候:雲がない晴天で、緩やかな風がある時が、撮影に適しています。

3Dマップ作りを始めるための7つのステップ
どんな場所のモデルを作成するか決めたら、以下の点に注意しながら実際に3Dマップを作成してみましょう:
1. 場所選び:日当たりが良く風の穏やかな、障害物が少ない場所を選びましょう。例えば、早朝の公園などが適しています。 近くに公園がなければ、自宅の庭などでも大丈夫です。
2. ドローンと3Dマップソフトウェアの互換性テスト:ドローンを飛ばす前に、問題なくパソコンに写真を転送できることを確認するため、まずは地上で何枚か写真を撮りましょう。この段階で問題が生じた場合は、Drone Deployなどの3Dマップソフトウェアの制作側に連絡を取りサポートを受けましょう。また、ドローンのGPSが正常に動いているかも確かめる必要があるので、デバイスに正しい現在地が表示されているか確認しましょう。Drone Deployを使用している場合は、「マッピングを開始するには何が必要ですか?」を参考にすると良いでしょう。
3. ドローンの飛行・撮影:互換性のテストを終えた後は、ドローンを飛行させ写真を撮ります。 最低でも100枚の写真を保存できる容量を用意しておきましょう。
4. 様々な位置からの撮影: 詳細な3Dマップを作るには、出来る限り様々な位置から撮った写真が必要です。唯一気を付けなければいけないのは、飛行時間(20分の飛行時間を想定していますが、 所有しているドローンでそれが可能かどうか確認しておきましょう)とデータ容量です。
5. パソコンに写真を転送:ドローンの操作に沿ってパソコンに写真を転送しましょう。
6. 3Dマップアプリを使って3Dマップを作成:3Dマップアプリの手順に沿ってマップを作成します。実際の手順は使用しているソフトウェアによって異なります。
7. 撮影を重ねてマップを更新:不足部分を見つけてしまうなど、初めて作った3Dマップに満足ができないこともあるかもしれません。そんな時は諦めず、更に撮影を重ねて3Dマップを改良していきましょう。

全ての準備ができたら、3Dマッピングの冒険を始める前に重要なことがもう一つあります。

3Dマッピング:一人で?それとも友人と?
3Dマッピング6(イメージ)

性格や気分にもよりますが、地元のドローンクラブを探してみるのも良いでしょう。このような団体では、お勧めの機体や大会の情報を得たり、趣味の合う新しい友達を作ったりすることができます。一方、1人でドローンを楽しみたい方もいるかと思います。新しくドローンを始めた方には、是非ドローンクラブと1人での飛行の両方を行ってみて、どちらが自分に合っているか試してみることをオススメします。

後は始めるだけ!
3Dマッピングは、他の誰も成し得ないような方法で地域への理解を深めさせてくれます。また、ドローンのスキルを活用して、時間の経過と共に自分の成長を確認することもできます。ドローンと3Dマッピングのソフトウェアを用意して、早速この週末から新しいドローンライフを始めましょう!

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