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第23回全国ロボコン交流会開催レポート後編 学生技術者たちの交流の様子を写真でお届け!

2026年1月17~18日、兵庫県立総合体育館で「全国ロボコン交流会」が開催された。レポート後編となる本稿では、学生技術者のみなさんの交流の様子から全ロボの楽しさをお伝えしたい。

「完成度が高い、すごい」と明石高専の機体を絶賛する志茂さん(津山高専2年)。「コロナ禍で技術の継承がすべて途切れてしまった。開発ノウハウを取り戻したくて全ロボに来ています。この機会に吸収できるものは全部吸収したい!」と熱のこもったコメントが止まらない。

明石高専「箱積明人(スタックメイト)」周辺は、他校の学生で常に大混雑している。リーダーの西津さんは「後輩たちのモチベーションアップになれば嬉しい」と笑顔だ。

熊本高専八代キャンパスは独立ステアリング機構を持参。「エンドミルは消耗品と割り切っています、4時間くらいで使い捨てです」「そんなに!?」と切削工具の話で盛り上がっていたのは……

旭川高専の両國さん。2025年の全国大会で強烈な印象を残した、あの周回台車の制作者だ!

今年の強さの秘訣を聞くと「模擬試合やピットトレーニングは、決勝までの5ゲームを1セットとして繰り返し、おきやすいトラブルや問題を徹底して洗い出しました。本番環境での認知負荷や意思決定の負荷を極力減らすためです」とのこと。しかし「優勝を狙うチームはどこも当たり前にやっていることでしょう」とクレバーだ。

東京農工大学は学ロボで活躍したバスケットボールロボットを展示。豊橋技術科学大学のチームが真剣に見ている。

農工大の川村さんいわく「実は東京農工大学は、豊橋、長岡に次いで高専からの編入が多い」という。
1~2年生からは「この機構はどういうものですか」といった質問が多いが、強いチームのメンバーからは「どういった理由でこの設計にしたのか」や「レールの長さはどう計算して決めたのか」といった、設計思想に関わる質問が増えるという。「真似しただけでは分からないこと」を直接設計者に聞けるのも、対面交流の醍醐味だ。

豊橋技科大の久末さんも「農工大は品質管理のレベルが高い」と絶賛。「ロボコン最強」の印象が強い豊橋だが、多くの開発者が参加していた。「ここ数年のデバイスの進化が速い。高専ロボコンのロボットたちのレベルはしっかりと高く、学ロボ参加者が学ぶべきことがたくさんある」と真摯に語る。

ミニロボ参加機体「回路屋たちのミニロボ」は、回路技術者のロマンを詰め込んだ50V駆動の危険な機体だ。チームメンバーも、岐阜高専、サレジオ高専、明石高専から集まった6人の回路屋たち。ミニロボでも「50V!」「パワーはある!」と声援が飛んだ。テストランやエキシビションで高速回転を披露し、回転が速すぎて遠心力で自機のパーツを吹き飛ばして会場をおおいに沸かせた。実は3Dプリンタ製のハニカム構造のエアレスタイヤも凝っており、かっこいい。

学生生活は数年で一巡してしまうため、技術やナレッジの継承にはどのチームも苦労しているように見える。共有の課題を持つ各校がそれぞれのチームロゴを背負い、専門分野を持ち寄っていた。同じ目標を持つ者たちが集まり、全員の技術力とモチベーションがブーストする……そんなアツい催しとなった。

主催、事務局、関係者のみなさま、そして全参加者のみなさま。本当にお疲れさまでした!

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