ロボコン

【速報】準々決勝:NHK学生ロボコン2019

休憩・ロボコンクイズ!

予選が終了し、決勝トーナメントの進出校が決まってからは20分の休憩。ピットの慌ただしさと客席の弛緩した感じが同じ会場内にあるのは不思議なものだ。トーナメントの休憩時間中は、「ロボコンクイズ大会」が開催された。

第1問の「正式な大会名は?」
A NHK学生ロボコン B NHK学生ボロコン

拍子抜けするほどの簡単な問題に和やかな笑いが起きる。
……と思ったら、2問目以降が謎のカルトクイズ化。

第2問「2014年の名古屋工業大学が4Dステアリング機構を作る際に参考にしたチームは?」
A 中国 B タイ

第3問「2008年大会の日本代表チームが忘れたロボットの部品は?」
A自動ロボットの車輪 Bラインセンサー

第4問「2012三重大学のチーム人数は?」
A 5人 B 3人

第5問「2006年の東大の妨害ロボットの名前は?」
A 進入禁止 Bくさび

第6問「学生ロボコンの主審経験回数が多いのはどっち?」
A大金一二さん B木村哲也さん

会場からはときおり、「しらねー!」という声が上がる。最終的に8人が全問正解、Cheer Playerで使用できるスタンプが送られた。(デバプラ読者で全問正解した猛者はいるだろうか?)

準々決勝

第1試合

赤:東京大学 ○0:25
青:横浜国立大学
学生ロボコン2019
予選の2試合ともウーハイで勝利した東大。2戦目では、本調子を思わせる爆速でのウーハイを達成している。横浜国立大学は、仙台との息の詰まるような接戦を制した粘り勝ちのチームだ。
スタート後、横浜のMR1が木にひっかかって一瞬止まってしまう。すぐに復帰するが、あっという間に東大が進み、25秒でウーハイ達成! 横浜も敗退はしたが、ゲルゲの受け渡しやMR2の滑り出しは今までで一番の出来だったのでは。
東大メンバーは、試合後のインタビューで「普通です」と繰り返した。

第2試合

赤:京都大学 ○0:59
青:長岡技術科学大学
学生ロボコン2019
決して派手ではないが危なげない動きで2戦ともウーハイ勝利した京大と、うまくハマったときの速さは東大に匹敵する長岡。ハイレベルながら対照的なチームの対戦だ。
スタート! 長岡の滑り出しは早いが、ゲルゲ受け渡しに失敗。長岡の、ハイタッチを思わせるすれ違いざまの受け渡しは決まれば派手だが、失敗するとゲルゲが飛んでいってしまうためリスキーな様子だ。
京大はゲルゲ・段差・ロープすべてを難なく乗り越え、シャガイ投げでも一発で「馬」の面を出して、59秒でウーハイ達成! 今回はスムーズなウーハイを決められた。15年ぶりの出場と思えない強さだ。とは言え京大メンバーにとっては、東大メンバーが言う「普通」の対極、想定外のことだったのではないか。
長岡、ゲルゲ受け渡しには成功したものの、MR2の不調に泣く結果となった。お疲れ様でした……!

第3試合

赤:金沢工業大学 70
青:早稲田大学 ○150
学生ロボコン2019
MR2のロープ超えに不安が残る金沢工業。早稲田は段差もロープもパワフルに乗り越えてウーハイ勝利をしている。
スタート! 動き出しは早稲田が速い。しかし、ゲルゲの受け渡しとその後のMR2の走行で、両チームともリトライが繰り返される。どちらも本調子らしくない様子だ。
苦労を感じさせながらも、早稲田がロープを踏み越えて山の麓に到達し、150点を獲得。ウーハイ未達での勝利は初となる。下り調子か……? 金沢にとっては段差(砂丘)が高かった。

第4試合

赤 富山大学 150
青 九州大学 ○180
学生ロボコン2019
農工大との競り合いを制した富山は、MR1の動きが良く、調子を上げてきているように思う。対する九州は予選2試合とも、ウーハイ勝利。
九州のMR1は自動機、スムーズにゲルゲを受け渡す。富山は一瞬MR1が迷走したようにも見えたが、手動でスムーズにMR2にゲルゲを渡した。
動き始めたMR2だが、段差超え後のロープ越えで両チームともなぜかひっかかる。「ハマってしまっている」ような感じ。先にロープを踏み越えたのは富山、シャガイを投げるが、ロボットの走行エリア内でワンバウンドしてしまったため、点数としてカウントされない。
続いた九州がシャガイ投げで「馬」を出し、50点獲得! 九州チームの山登り中に3分が過ぎた。得点で九州が勝利。
富山大学は「あと少しだったんですが……シャガイが……」と悔しそうだった。

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